金茶色のポシェット

8/09/2018

ちょっと変わった模様の入った金茶色のホームデコ用の素材(合皮だと思います。タグには、”Upholstery vinyl”って書いてありました。)を使って、いつもとは違う作り方でポシェットを作りました。どこが違うかと言うと、内生地の始末がとてもきれいなの。表側の生地と内生地を一緒に縫っているので、内生地が浮いて来ないのもポイントが高いです。

(出来上がりは、こんな感じ。)

まずは出来上がりのサイズを決めて、型紙を作ります。必要最低限の手回り品を持つ為の小さなポシェットにしたかったので、いつも使っている長財布の幅(8in)+余裕(0.5in)で横幅は8.5inとしました。マチは、財布の厚み(1.5in)+スマホの厚み(0.5in)+余裕(0.5in)で2.5in。高さはちょっと余裕を持たせて、6in。ファスナーの端を、上の角から2in下に下げたところまで持って来て、そこにDカンを付けます。1in幅のDカンを取り付ける為のタブ用に、2.5inx4inの生地も確保しておきます。

と言うわけで、型紙はこうなりました。(縫い代は含まれていません。)


縫い代を付けて裁断し、


ファスナーを挟んで表と裏の生地を縫い、ファスナーの脇に端ミシンをかけ、

 (表の生地にぴったり重なっていて見えませんが、裏地も縫えています。)

表同士裏同士を合わせて、底を縫います。この時、裏地の中央に返し口を開けておきます。


タブ用の生地は、幅を3つ折りして中心に1本ミシンをかけて押さえ1in幅のテープ状にし、Dカンを通して半分に折って仮留めしておきます。


上下のマチの合わせ目になるところに挟んで、縫います。

ここが、一番苦労したところです。なにしろ厚くて縫いにくいったらありませんでした。針が折れるのではないかと心配で、中心の一番布が重なっているところは手でプーリーを回しました。少しでも薄くしたくてタブを3つ折りにしましたが、そんなの焼け石に水って感じでした。選んだ布が厚過ぎたと言われればそれまでですが、今度同じ形のものを作るなら、せめて底をはぐのはやめて表布には1枚布を使いたいと思いました。


肝心の次の過程の写真が無いのですが、上の写真で布の角を四角く切り取ってあるように見えるところを縫います。バッグやポーチの底マチを作る時のやり方と同じです。ただ、今回は表生地とそこに対応する裏生地を一緒に縫おうとして四苦八苦。どこをどう縫えばいいのか理屈ではわかっているのに、ずれるは滑るはでなかなか思うようには出来ませんでした。でもなんとか4箇所を縫い終わるとこんな風になりました。


これで本当に、うまく形になっているのかどうか。返し口から手を入れて、ドキドキしながらひっくり返します。


縫い代の汚いところは全部内側に隠れて、とっても綺麗な仕上がりです。返し口をミシンで閉じて、もう一度内と外をひっくり返すとポシェットの本体が現れました。

(返し口を閉じます。)

 (正面から見ると、かなりシンプル。)

(上に向かって広がっていて、ちょっと歪。)

市販のストラップを探したのですが、店頭では合う色の物が見つけられなかったので、同じ生地で作りました。0.5ydx2.5inの布を3つ折りにして、両サイドにステッチをかけ、ナスカンを通して端を折り返して縫い留めました。


ミシンをかける時に生地を伸ばしてしまったようで、ストラップは結構ねじれて縫い上がり、全然真っ直ぐにならないの。この素材、本当に扱いが難しかったです。

今回完成度はイマイチでしたが、とりあえず完成にまでこぎつくことが出来、作り方は確認出来たので良かったです。ただ悔やまれるのは、初挑戦でこの素材を選んでしまった事。作り出してからも、針を変えたりミシン目を大きくしたり、いろいろやってはみたのですが最後までうまくいかず消化不良気味です。作る手順が面白く内側の仕上がりもきれいなので、もう少し縫いやすい生地を選んでいつかもう1作品仕上げてみたいと思いました。

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