Craft

プリーツ型マスクのケース

8/22/2023

 前々回のブログのオマケ企画だった、ランチョンマットで作るマスクケース。残っていた材料で少し形を変えてもう一つ作りました。使っているのは、セリアでいろいろ出しているウィリアムモリスシリーズの一つのランチョンマットです。コロナも大分落ち着いて来ていますが、病院などではまだマスクが必要な場面もあるので、もう一つ改良版を作っておいても良いかなって思いました。


(ボタンの位置がギリギリでした。)

前回の残りがこれ。角を丸くカットしたままで、放ってありました。なんとか縦横の長さも間に合いそうですので、これを使い切ります。


前回同様、マスクのワイヤーを折らないで高さを半分に折って細長い状態でケースに入れる形です。本当はもっと羽部分を取りたかったんだけど、これが限界かと。(後でもう少し余裕がある事が判明して、設計変更しています。)


余分をハサミでカット。


表から目打ちで傷を入れて、折りやすくします。


直角が残っていると危ないので、尖っている所は少し丸くカットします。羽はほんの少し角度をつけてカットしましたが、これに関してはあまりメリットは無かったかもしれません。


この段階で試しにマスクを入れてみたら、ストッパーになる筈の羽が短過ぎて空振りしそうなので、もう羽を長くは出来ないので羽の5mm内側にもう1本線を入れて、必要な部分を更にカットして、ケース全体に5mmの厚みを持たせる事にしました。

(分かるかな?)

しっかり折り目をつけて形を整えたら、中央にスナップボタンをつけます。目打ちで好きな大きさの穴を開けて、特別な道具がいらないタイプのスナップボタンを指の力だけでパチっと簡単につけました。フラップの重なりが1.2cm位しか無かったので、1cmのスナップボタンでは端ギリギリになってしまいましたが、まあ良いでしょう。(だって端切れの再利用だもん。留まるだけでOK。)

(開いた状態。)

(しっかりと折り目をつけて使いやすく。)

(マスクを入れた状態。)

前回のに比べると少し太めで、入れやすくなりました。


白いプラスチックケースに収納していた頃は、外食の時などテーブルの上に仮置きするにはちょっと大きくて場所をとるなあと思っていましたし、曲げて使っていたワイヤー部分を真っ直ぐにしてからプリーツも整えてケースに入れるのが少し手間でした。でも細長く半分に折って入れるようにすると、半分に折る時にどのみち少しワイヤー部分に触れるので、一手間スキップ出来る気が。(我ながらなんてモノグサ!)そして、バッグの中でもスマホ用の小さなポケットにスっと入れられるので、指定席を作りやすくて出し入れがスマートです。勿論開けば1枚の平面に戻るので、毎日の消毒も楽々です。ここ、大事ですよね。

(右から順に私のマスクケースの変遷です。)

フリップがあと5mm長ければもっと理想に近かったかもしれませんが、プリーツ型のマスクのケースとしては、今の所この形がかなり気に入っています。

Sewing

リサイクル帯でお稽古バッグ

8/14/2023

 アメリカにいる時にも着物を着たかったけど、着物でお出掛けする機会は全くありませんでした。ただ、着物は好きだし帯結びも忘れたくなかったので、雨で外に出たくない日とかに家でたまに練習したりはしていました。買わないけど日本のリサイクル着物のサイトもよく覗いていました。好きだったのはICHIROYA。良いなあと思うものをカートに入れるだけの「お買い物ごっこ」をしていました。ところがある時ここが急に廃業しちゃって、異国での私の密かな楽しみが失われてしまいました。帰国したら実店舗でいろいろ見て回るぞ〜と楽しみにしていたのに、近所のリサイクル着物屋さんも今年の春に店じまいしてしまってガッカリです。ここは悉皆屋さんとしても使っていたので、これからどこにお願いすれば良いのか途方に暮れています。着物、好きなんだけどな。普段からもっと着るようにならないと、リサイクルショップどころか新品の着物を扱うお店の存続もどんどん厳しくなっていくのかしら。着物文化は絶対に守りたいんだけどな。


最近はまたネットで気に入ったリサイクル着物のお店を見つけて、私の「お買い物ごっこ」が復活しています。最近その店のセールを利用して、帯を何本か買いました。実際に日常的に着物を着るのはハードルが高いかもしれませんが、リサイクル帯を小物にリメイクして日常に取り入れたら、少しは私の着物への情熱も満足させることが出来るのではないかと考えました。手始めに縫いやすそうな名古屋帯で、簡単な縦型のトートバッグを作ってみました。




抽象絵画の様な柄なので上下を気にせずに裁断しましたが、上の写真の方が帯の柄としては正しい向きです。下の写真ではオランダ線が上部に出ているので、本来の柄としては逆さまになっています。帯はタレ先から80cmのところで裁断して、使いました。

使った帯は、これです。


水彩タッチの様な柄の織の帯です。裏も色の出方もとっても綺麗でした。


古い帯だからか両端をかがってある糸が弱っていて、解くのも簡単でした。


本体の表面・底・裏面の分をぐるりと一枚でとり、そこにマチになる側面2枚をコの字に縫い付ける形にしました。マチと持ち手は模様のある部分ではなく、無地の胴巻の部分を使いました。

《裁断》

帯から
 本体    帯幅(39.5cm)x80cm    1枚
 マチ    10cmx36cm       2枚
 持ち手   1/2帯幅x40cm   2枚

帆布から
 本体    48cmx41cm     2枚

(解れやすそうなところにはジグザグミシン。)

本体用の3枚を縫い代1cmで縫い合わせて、袋の形にしました。


中袋には薄めの帆布を使いました。表の袋と縫い代が重ならない様に組み立て方を変えて、作りました。


持ち手は、幅を4つ折りして、両端に端ミシンをかけておきます。


(縫う前にアイロンをかけておくと、縫いやすいです。)


組み立ては、いつものように。持ち手は、バッグの口の中心から左右に5cmづつ空けて仮縫いしてから、本体と中袋を中表に重ねてバッグの口を合わせて、縫い代1cmで周りをぐるりと縫います。マチを中心に返し口をとると、ここで持ち手をしっかりミシンがけ出来ます。この段階で持ち手のところは返しミシンでしっかり縫っておきました。



返し口から表に返して、中袋の生地を少し控えるようにアイロンがけして整えておきます。



返し口を閉じながら、バッグの口を一周ぐるりと縫います。


これで完成です。


これは英語の勉強会用のバッグにするつもりです。今使っているのは、テキストを買った時におまけで付いてきたトートバッグなんですが、入れる物の量に比べてマチが広すぎて使いにくかったんです。



今まで使っていた紺色のトートバッグのマチは、14cmもあったのよ。今回作ったバッグのマチは8cmですから、だいぶ違います。(本当の事を言えば、もっと薄くても良かった位。)

(今回は薄いマチに仕立てました。)

いつもバッグに入れているのは、テキストとノート各1冊とクリアファイル2冊にペンケースくらいなので、これで十分。辞書はiPhoneで賄えるので、最近は持って行かなくなっちゃってます。


今回は接着芯などを使わずに、柔らかい帯の風合いをそのまま生かしたバッグになっています。9月になったら、勉強会も再開します。使うのが楽しみです。