Life

ハンツビルの桜

3/31/2020

世界的なコロナウイルスの蔓延のため、アメリカでも国家非常事態宣言が出ています。アラバマ州でも、感染者が増えています。とうの昔にレストランはテイクアウトとデリバリーのみの営業になっているし、学校は8月まで登校禁止で、州としての非常事態宣言が出るのも時間の問題のような気がします。先週末には、いつも使っているスーパーで、マスクをつけ片手(多分利き手)に医療用のゴム手袋をして買い物をしている人を初めて見ました。これからそういう自衛策をとる人が増えるのではないかと思います。レジに並ぶ時には、前の人と6フィート(約1.5m)以上間隔を空けるように言われます。閉まっているお店が多いし、外出する人が少なくなっているので、なんだか街全体が寂しい感じになっています。

でも、ここではまだ外出禁止令が出ているわけではないので、週末にハンツビルの中心部にある公園の桜の様子を見に行って来ました。少し前に行ったハンツビル美術館の横にあるBig Spring Park です。満開は少し過ぎた感じでしたが、暖かい日で、気持ちよくお散歩が出来、良い気分転換になりました。

 (犬の散歩に来ている人もちらほら。)





水路には、立派な鯉が沢山泳いでいます。


新しい命も育まれています。



通路には、50mおきくらいにこの青い看板が立っていました。この手の看板を屋外で見るのは初めてだったので、ちょっとびっくりしました。密閉された空間だけではなくて、ありとあらゆる場所でみんなが気をつけて、みんなでお互い命を守りましょう。感染するのもさせるのも、嫌だから。


Craft

余り毛糸でコースターいろいろ

3/22/2020

引越しの準備で荷物を整理している時、手芸材料をいかにため込んでいるかを痛感させられたので、新たに買う前に在庫を確認してちょこちょこ消費していかなければと思っています。本来ならば、作りたい物が先にあってその為に必要な材料を揃えるべきなのでしょうが、何時もぴったり上手く使い切って終わるとは限らないし、なんだったら何に使うつもりだったか忘れちゃう事だってある最近の物忘れの激しさよ。という訳で、今回は余り毛糸でコースターを作りました。


(5枚作ったよ。)

これはコットン糸で編みぐるみのクマさんチャームを作ろうと思って、セールの時に買った物です。ウールやモール糸で編んだクマさんはいかにも冬バージョンっぽいので、暖かくなったら春夏用も欲しいかな〜って。


糸は85%コットン/15%ポリエステルの物で、色はベージュです。6号針で編みました。厚みがあるしっかりとしたコースターになりました。汚れてもクチュクチュっとすぐに洗えるから、結構便利に使えそうです。

①  まず最初に作ったのが、こちら。6目の作り目から始まって、1段ごとに6目増やしながら細編みで8段編んで、48目。9段目に花びらを、(1目飛ばし・1目から長編み5本・1目飛ばし・引抜き編み)で12枚編みました。


②  1枚目が思っていたより少し大きかったので、次は同じ編み方で6段編んで36目にして、花びらを36÷4=9で9枚にしようと思ったのですが、6段目まで編んだら径が小さそうだったので予定変更。もう1段編んで42目にし、(4で割り切れないからおかしなことになっちゃったのですが)歪んではいるのですが、無理やり花びら10枚にしてとりあえず完成としました。家庭内で使う物だし、まあ良いかと。(自分に甘い。)

 (①より直径が約1cm小さくなりました。)

③  細編みばかりだと目が詰まっている感じがしたので、次は少し抜けを作ろうと思いました。4段目と6段目に細編みの代わりに鎖編みを入れる以外は、①と同じ編み方です。

(②は、はしごレースみたいに穴が開いてます。)

④  次は、中心部に長編みを入れたらどうかなと思ってやってみました。6目の作り目から、鎖を入れながらの長編み、全て細編み、長編み、と段を編み進めて、花びらの形も少し変えたくて(1目飛ばし・1目に長編み2本+長々編み1本+長編み2本・1目飛ばし・引抜き編み)で作りました。編み図などは無く、試行錯誤しながら編み直し編み直しで調整していたので、どこかでどうにかこうにか(自分でもわからないという…)増し目をして最終的に花びらが11枚出来ちゃってます。まあ、なんとなく完成はしたので結果オーライ。行き当たりばったりにしては上手くまとまったけど、あんまり凝った物を作ろうとしない方が良いなと反省。(でも、長編みが入るのも良いよね。)

(④は花びらが尖った感じで、ひまわりみたい。)

⑤  次は複雑な事はやめて、ただ花びらを大きくしようと、長々編み5本で花びらにしてみました。(2目飛ばし・1目に長々編み5本・2目飛ばし・引抜き編み)の6目で、1枚の花びらになります。6目の作り目から増し目をしながら細編みで7段編むと6の倍数の42目になるので、丁度良かったです。花びらは7枚。

(⑤の方が、はっきりと花らしいかも。)

元々はソーサーの無いIKEAのマグカップのソーサー代わりにしようと思っていたのですが、どちらかと言うと縦に細長いマグカップなので、実際に置いてみたらバランス的に微妙な感じでした。普段使いの小さなガラスのコップの方にぴったりと言うか、むしろコップ用にするのが正解かと。

 (このマグカップ専用なら、もう少し大きくても良かったかも。)

ちょっと歪んでるところも含めて、手作り感があって良いなあ。気に入りました。

(素朴な清楚さがある気がします。)

Sewing

St. Patrick’s Day 用バンダナ&ヘアアクセ

3/16/2020

最近は日本のニュースを見るにつけ日本にいる家族や友人の心配をしていましたが、先週あたりからいよいよアメリカでも急速に新型コロナウイルスへの危機感が高まって来ました。あまりにも急激に潮目が変わった感じだったので、最初にスーパーのトイレットペーパーの棚が空になっているのを見た時には人々が買いに走っているなんて思いもせず、「今日は何かのセールだったのかな~。」なんて思ったくらいです。それから何日か経ちますが、それ以来ただの1ロールもお店でお目にかかっていません。(今現在、我が家の在庫7ロールだけど、大丈夫かな?早晩、アメリカ人が理性を取り戻してくれる事を信じます。)普段家で使っている掃除用のアンティバクテリアの濡れティッシュも売り切れが続いています。こちらではそもそも一般的にマスクをする習慣が(多分)無いので、マスクの争奪戦みたいな事は起こっていません。昨日スーパーに行って驚いたのは、食パンがきれいさっぱり全て売り切れていた事。アメリカ人が食料品の心配をするなんて。おそらく新型コロナウイルスの事を他人事のように思っていた一般的なアメリカ人が、初めて身近な恐怖だと認識したここ数日間だったのだと思います。国としての非常事態宣言は先週末に出ていましたが、今朝起きたら、アラバマ州にも非常事態宣言が出ていました。

日本と同じく、アメリカでも学校が休校になったり行事が中止になったりしています。明日3/17はSt. Patrick’s Dayですが、各地のパレードなどの行事も取り止めになっているのでしょうね。優先順位を考えれば、致し方ないことです。本当にお祝いの気持ちのある人(本物のアイリッシュの方々とか)は、それぞれのやり方でお祝いをされることでしょう。

前置きが長くなりましたが、今回の本題は、St. Patrick’s Day の為の、Pino(毎度お馴染み、長女夫婦のところのワンちゃん)用のバンダナと、長女用のシュシュとカチューシャのご紹介です。引っ越しのバタバタでバレンタイン用の物を作りそびれてしまったお詫びに、今回はカチューシャをオマケに付けました。

(今回は、シャムロック柄の3点セット。)

では、簡単過ぎるカチューシャの作り方を。(カチューシャは、Dollar Tree で2本で1ドルでした。)

①  カチューシャの長さに合わせて、布を裁断。

リバーシブルのバンダナに合わせて2種類の布を使ったけれど、カチューシャはリバーシブルにはならないので、1種類で1枚だけで作ってももっと簡単で良かったかも。


②  中表に合わせて、両端を筒に縫う。


③  裏返して、アイロンをかける。


④  市販のカチューシャを中に入れて、端を折って縫い留める。


⑤  出来上がり。


バンダナとシュシュは、クリスマス用に作った時と同じ型紙を使いました。柄違いのコレクションが増えていく様で、楽しい〜。

 (見え難いけど、カチューシャしてます。)

人がカチューシャをする時はカチューシャの端は耳の後ろに行くけど、Pinoの場合は構造上耳の前に来るので、ぱっと見スカーフみたいです。何か違和感があると思ったら、そういう事ね。

 (Pino with バンダナ&カチューシャ)

もしかしてこれ、シュシュで耳をまとめてる?耳の中が蒸れなくて、良いかもね。(タレ耳のワンちゃんあるある。)

(Pino with バンダナ&シュシュ)

届いて直ぐに写真を送ってくれたのですが、3点共全部Pinoが着けているので、「シュシュとカチューシャはお母さん(娘)用だよ。Pinoは男の子じゃん。」とLINEしたら、「だって、Pinoの方が似合ってたから…」と返事が来ました。う〜ん、確かに。ワンちゃんにカチューシャとか考えた事なかったんだけど、確かに可愛いかも。でも、本人(本犬)にとっては迷惑かもしれないので、こめかみ(有るか?)が痛くないかどうかだけ確かめたい気がしました。それにしても、黒地に緑のシャムロックのハッキリとした色合いが、よく似合っている事。(わかってますよ。ババ馬鹿ですよ。)

Life

新居でのゴミ回収事情

3/01/2020

ケンタッキーからアラバマに引っ越して、1ヶ月経ちました。今日はゴミ出しの方法の違いについて考えた事を少し。

引っ越して来てまず確認したのが、普通のゴミ用とリサイクルゴミ用の2つの大きなゴミのビン(フタ付きの大きな容器)です。これはケンタッキーにいた時と同じだな、と思ったのですが、リサイクルゴミの容器のフタを開けてビックリ。縁ギリギリまでゴミが入ったまま!「おいおい。前の住人さんよ、置き土産としては、ちょっと溜めすぎなんじゃないの?まあ来週のゴミの日に出せば良いや。」と思ったのは大きな間違い。以前住んでいたところでは普通ゴミもリサイクルゴミも週1で出せたのですが、ここではリサイクルゴミの回収は、毎月第3木曜日にしかなかったのです。運悪く、私達が引っ越して来たのが1月のリサイクルゴミの収集日の翌々日だったので、前の住人のリサイクルゴミを更に丸々1ヶ月キープしておかなければなりませんでした。(因みに、ケンタッキーの家の方は、引越し荷物の搬出日が丁度ゴミの回収日だったし、作業に伴って出たゴミは引越屋さんが回収してくれたので、全てきれいにして家を出る事が出来ました。月1は辛いでしょ。今から、この家を出る時が心配です。)

 (ビンの上まで詰まった、前の住人のリサイクルゴミ。)

リサイクルする為にはどこかで分別しなければならないのは明白ですが、分別するという仕事をしている人がいるのであれば、その人の仕事を奪わない為にも全部一緒に出すのが正義なのかな、と思ったりして。

そして、やっと迎えた2月の第3木曜日。どなたか存じ上げない方のリサイクルゴミをきれいさっぱり出す事が出来て、雨の日でしたが気分は晴ればれ。自分達のリサイクルゴミをこの日ようやくビンに入れる事が出来たので、3月の第3木曜日に出し忘れないようにだけ気をつけておこうと思っています。

 (普通ゴミとリサイクルゴミと、ビンは2つ。)

日本では家庭から出す段階で細かく分類していますが、アメリカではザックリとリサイクル出来るか出来ないかで分けるだけです。ただ、当然の事ながら、缶でもボトルでも中をキチンと洗って出すようになっています。以前住んでいた地域(ケンタッキー)ではガラス瓶はリサイクルの対象でしたが、ここ(アラバマ)ではダメとか、出し方に違いがあったので注意が必要でした。これが州による違いなのか地域による違いなのかは不明ですが、とりあえずフタにあるガイドラインをよく読んで間違いのないように注意して出しました。

(出せない物の中に「ピザの箱」があるのが、アメリカっぽい。)

お馴染みのKrogerだけでなく、最近はPublixというスーパーも使っています。こちらはどちらかと言うと「意識高い系」に属するのか、家から1番近い店舗の入口近くに、食品トレーと卵ケース・紙袋・ビニール袋の3種類の分別ゴミの回収箱がありました。この種のリサイクルゴミに限っては、分別する手間をいとわない人は買い物のついでにここに持って来れば良いのでしょう。



(駐車場のカート置き場には、マイバッグの使用を呼びかけるサインが。)

Kroger のレジ袋にも使用済みの袋を店舗で回収している旨の印刷がされていますが、これまで回収箱を見た事も無ければ持参している様子の人を見た事もありません。(レジ横で売っているマイバッグをその場で買って使っている人なら、1人見た事がありますが。)回収箱があるのなら、もう少しわかりやすい場所に置いてもらいたいです。カスタマーカウンターに持って行ったら引き取ってくれるのかな?聞く勇気が無くて、まだ未確認です。


日本でもお馴染みのWhole Foods は、もう1段階踏み込んでいます。昨日初めて気が付いたのですが、レジでマイバッグを使うと10セント値引きしてくれます。「マイバッグを忘れると5円で買わないといけないから、忘れずに持って来てね。」と言われるより、「マイバッグを使えば10円値引きしますよ。」と言われる方が、ポジティブな気持ちでレジ袋の使用を減らせる気がするのは、私だけではないんじゃないかな。(もっとも、アメリカではレジ袋は使いたい放題ですが。)いつもバッグに入れているのにほとんど使わないでいたマイバッグを、10セントに釣られて昨日は使いました。

(マイバッグ使用で、10セントの割引か寄付かを選べるようです。)

いろいろな場面で、リサイクルゴミを積極的に回収する姿勢を見せる事がお店としてもステイタスになっている部分もあると思います。意識高い系のスーパーで量り売りの商品を買っている私って、意識高いでしょ?みたいなお客側の自己満足だって、始まりとしては大事な一歩。

日本では「みんなで協力してリサイクルを推進して行こう!」って感じだけど、アメリカでは「リサイクル出来るシステムを作っておくから、興味がある人はそれを利用してね。でも、やりたくない人はしなくて良いよ。」って感じなのかな~とは思います。今回の赴任では既に3軒の家に住んでいますが、どの地域でもリサイクルゴミの回収は公共サービスではなく、希望する人がそれぞれ自分で業者に頼んで有料で回収してもらう形でした。決して強制的ではないのが、アメリカ的なのかな。圧倒的な国土の広さを背景に、ゴミを埋める場所なんていくらでもあると楽観している人もゼロではない気がします。いろんな考え方の人がいるからね。

約20年前初めてアメリカに住んだ時はゴミは可燃も不燃もリサイクルも全て一緒に1つのビンに入れて出していましたから、意識が変わって来ているのは確かです。今の日本のゴミ回収システムは、普通のアメリカ人の目にはどう映るのでしょうか。素晴らしい挑戦だと思うのか、分別が面倒でかわいそうと思うのか。興味があります。