Life

自粛解除でゴルフの練習

6/26/2020

新型コロナの感染防止の為、不要不急の外出を避けてステイホームを守ること3ヶ月余り。5月末には一部のお店の営業が条件付きで再開し始めたりと、少し明るい兆しが見えて来たと思っていたのに、実は今だにアメリカ全体でもアラバマ州単独でも感染者数は増えているんですって。(6/24現在のアラバマ州の累計感染者数:30,444人、死者数:842人。人口が490万人しかいないアラバマだけで日本全体とそう変わらない死者数なのにびっくり。)でも、そろそろ経済活動も進めないと社会が死んでしまいそうだし、人の心も荒んできそうだし、感染防止に留意しながらどうやってこの状況と付き合って行くかが問われる時期になっているのかなと思います。これが、いわゆるwithコロナってやつですかね。

我が家ではステイホーム中の運動不足解消の為、10年程前に流行ったWii Sportのゴルフゲーム熱が再燃していました。土日の度に主人と18ホールの勝負をしていて、これがまた勝ったり負けたりの良い勝負なので、2人ですっかりハマってしまいました。そして、自粛解除になった事だし、ゴルフの練習場が再開しているか見に行ってみようという事になりました。

まず、我が家の近くの打ちっ放しに行ってみたところ、結構沢山の席があってほぼ埋まっている状態でした。風通しは良さそうだけど、かなりの人数が集まっていたので、ちょっとまだ怖いかなぁと、見学だけして退散しました。(練習場の隣のサッカーグラウンドでは子供のサッカー大会が行われていたらしく、応援の人達も一杯集まっていたのも、この日は敬遠したかった理由。)それでも諦めきれない主人が会社で聞いて来て、先週末には、車で40分程と少し遠いけれどいつも空いているという小さな打ちっ放しに行ってみました。これが、正解でした!

 (田舎の道の途中に突然現れる看板。)

ボールは自動販売機で買います。無人だし機械が古過ぎて(鍵が幾つもぶら下がっているのもちょっと怖い。)クレジットカードを使う勇気が出ず、超久しぶりに財布から現金を出しましたよ。1カゴ10ドルで、100球程。


販売機の前で呆然としていたら、練習を終えて車に戻って来ていたちいさな男の子連れのお父さんが、「ここ初めて?ボールはこうやって買うんだよ~。」と、わざわざ教えに来てくれました。やっぱり、みんな親切だな〜。

打席は10席のみ。その親子が帰った後は、もう1組の親子と、打席外で1人黙々と打ち続けるおじさまが1人だけ。十分なソーシャルディスタンスをとって、打ちっ放しを楽しめました。これだけ空いていると、どんなにへなちょこな球を打っても恥ずかしくないし、遠慮無く日本語でお喋り出来るのがありがたいです。


ケンタッキーでは、コースどころか打ちっ放しにも行く機会がありませんでした。前回の赴任の時には、子ども達が補習校に行っている間に主人と2人でコースに出たりもしましたが、それってもう20年位前の事だからね。今年は、少しは出来ると良いな。

(何故かフィールドの真ん中に車が。)


この日は午前中打ちっ放しに行った後、午後はもちろんWiiで18ホールゲームしましたよ。どっちが勝ったかは忘れたけど。

(徐々に通常に戻って行く過程を、楽しみたいです。)

Life

美しい!新デザインのパスポート

6/16/2020

今年からデザインが変わった新しいパスポートを、先日ゲットしました~!表紙は変わらないのですが、中は激変していました。パスポート自体が、持ち歩き可能な小さな芸術作品のような印象。派手さは無いですが、隅から隅まで神経の行き届いた奥ゆかしいデザインだと思いました。

富嶽三十六景が取り入れられた事は知っていましたが、ページ毎に全て違うデザインが使われている事は知らなかったので、パラパラとめくってみてその多様さにビックリ。日本人なら誰もが知っている「凱風快晴」(通称:赤富士)や「神奈川沖浪裏」(ダイナミックに大きな弧を描き小舟に襲いかかろうとする大波が描かれている、あれ。)をはじめ、24種類もの浮世絵が使われています。査証のページに使われているので、その上にスタンプを押す事を想定して薄い色でのモノトーンの印刷になっていますが、カラフルな色が無くても十分に美しいです。因みに私が好きなのは、「御厩川岸より両国橋夕陽見」(これ良いなあと思って、タイトルを調べました。「おんまやがし」って、読めなかったし。)。話し込む2人連れ、行商帰りなのか大きな荷物を背負っている人、疲れの為かうなだれて一人で座る人など、渡し舟に乗り合わせた市井の人々は皆生き生きとしていて、それぞれの事情を勝手に想像するのが楽しいです。そしてそんな人々を遠くで見守っている富士山~みたいな。まあとにかく、静寂そのものの風景にも、人や自然の一瞬の動きを捉えた風景にも、それぞれの絵の中にいろんな表情の富士山があって、何百年経っても色褪せない浮世絵の素晴らしい表現力を改めて感じました。そして、この日本の財産とも言うべき浮世絵の名作をパスポートの中に忍ばせるとは、誰が思いついたか知らないけれど(外務省?)、天才!としか言いようがないでしょ。海外にいる日本人にとって、富士山は日本そのものなのよ。そこんとこ、よくわかってるなぁって感心しました。生きている内にこんな素敵なパスポートを持てる事になろうとは。インクで汚されるのを嫌がる人もいるかもしれないけど、海外の空港でこのページを開いてスタンプを押してもらう時、きっと日本国民である事を誇りに思うと思いますよ、私は。

(新旧の10年パスポート。並べても違いはわかりません。)

 (P14・15は、皆んな知ってる「凱風快晴」別名「赤富士」。)

 (p18・19は、「神奈川沖裏浪」。波が生きているかのよう。)

 (毎日富士山を眺めながら働ける船頭さんが羨ましい、と思ってしまう。)

(旧パスポートの査証ページも、桜の絵が綺麗でしたね。)

査証のページだけでなく、パスポート写真のページのデザインも、ホログラムのデザインも(いろいろ角度を変えながら舐めるようにガン見して調査。)、IC チップのページも、至るところのデザインが変わっています。真新しいパスポートの張り付いたページを1枚1枚ペリペリと音を立ててめくりながら眺めていると、とても新鮮な気持ちになりました。偽造防止の為のデザイン変更だとわかっていても、普通の人にとっては単に嬉しい改良なのではないでしょうか。

アラバマ州在住の場合、パスポートの更新はジョージア州アトランタにある日本国領事館で行えます。(ケンタッキー州の管轄は、テネシー州ナッシュビルの領事館でした。)今はコロナの影響で、領事館の巡回出張サービスも中止されており、再開の目処も全く立たないので、今回は直接領事館へ行って来ました。更新の為の申請書類は郵送で送り、問題が無ければ領事館からパスポート受取りの日時の相談の連絡が来るという段取りです。大切なパスポートですから、受取り時には本人がその場で署名する必要があります。今は領事館の業務時間自体も短縮され、パスポートの受け取りは午前中のみの完全予約制になっています。電話口では係の方が、「遠くから来てもらう上に時差があるのに、午前中の予約になってしまって…。」と言ってくださいましたが、「いえいえ、早起きすれば良いだけの事ですから何時でも大丈夫ですよ。」と言って、最短で受け取れる日時で予約し、受け取りに行きました。

そして領事館に出向いたついでと言っては何ですが、ずっと気になっていた「在外選挙人名簿の登録手続き」もして来ました。(日本にいる限りは選挙には必ず行っていた私ですが、今まで合わせたら通算15年ほどになる海外生活の中で1度もこの手続きをした事がありませんでした。でも、海外にいればいるほど日本が気になるのよ。この先いつか自分が帰る国が少しでも良い国であって欲しいと思うし、愛国心爆上がりなのよ。)選挙人証が手元に届くにはまだ数ヶ月かかるそうですが、するべき事はしたので後は待つのみ。次の選挙がいつになるのかわからないけれど、まだ数年はこちらにいるようなので、一度は在外選挙制度を使って日本の選挙に参加出来そうです。わーい。その時が来たら、絶対に行使するもんね。

今回無事にパスポートの更新は出来ましたが、VISAももうすぐ切れるので、その更新手続きの準備も始めました。会社の関係の諸々なので全て会社にお任せ状態ですが、今の段階ではアメリカ大使館での面接を伴うVISAの更新手続きはコロナの影響で受付そのものが中断されていて再開の目処は立っていないようなので、これがいつになるのか。コロナが収束しなければ日本への一時帰国の予定も立たず、仮に帰国出来たとしてもVISAが切れていてはアメリカに再入国出来ず。VISAの更新に関して言えば、いつ帰国出来るかわからないこんな状態でどうしたら面接の日時なんて決められるのか、とか。思考は八方塞がりの堂々巡りで、まだまだ不安な日々は続きます。(担当部署の方々、本当に頼りにしております。)少しずつ進んでいる経済活動の再開などの明るい兆しを横目で確認しながら、先行きを注意深く見守りたいと思います。半年前には想像出来なかった程なんだか本当にめんどくさい世の中になっちゃったけど、皆んなここまでよく頑張ってるよね。ここまで来たらもう少しだけ、皆んなで頑張ろうね。