Sewing

古いネクタイでペンケース

4/26/2024

 リタイアした主人がもう使わなくなったネクタイを、何かにリメイク出来ないかと数本だけ洗濯した上で保管してあります。以前それで作った小さなポーチは今、主人がスマートキーを入れて使っています。同じ生地がまだ細長く残っているので、主人のペンケースを作りました。


(合皮でアクセントをつけました。)

《材料》

ネクタイ生地   縦7.5cmx横23cm
接着芯      同上
内布       同上
20cmファスナー  1本
合皮       少々

(縦17.5cmが、取れるギリギリのサイズでした。)

アクセントの合皮は、半径3cmの円を4等分した扇型を型紙として、直線部にだけ1cmの縫い代をつけて裁断しました。4枚必要です。


《作り方》

①  接着芯を貼った表生地の底の2ヶ所にこの合皮のパーツの角を合わせて置き、弧のラインの内側2mm程度のところにミシンをかけて留めつけます。100均の合皮は伸びやすいので、引っ張らないように要注意です。


②  中表に合わせた表布と内布で挟むようにファスナーを付けます。表に返してファスナーの横に端ミシンをかけます。


③  反対側も同様にしてファスナーを付けます。


④  表生地同士、内布同士を中表に合わせて、内布の底部分に返し口を開けて周囲を縫い代1cmで縫います。この時、内布側は少し縫い代を多めに取ると、後の収まりが良いです。


⑤  表に返した時に縫い代がごろごろしない様に、角の縫い代を斜めに切り落とします。

⑥  返し口から表に返して、


⑦  返し口をミシンで塞いだら、内袋を本体の中に入れ込んで、形を整えたら完成です。


なかなか格好良く出来た気がします。


最近通っているカルチャーセンターの日本史講座に行く時の専用のペンケースとして使ってくれるそうです。サイズ的にも、主人の使い方としては丁度良かったようです。気に入ってくれたようで、良かった良かった。


《後記》

後で気が付いたんですけど、ネクタイから表生地を取る時に型紙の縦横の角度を90度変えたので、ポーチとペンケースのストライプの出方が逆になってしまいました。主人は気にならないと言ってくれますが、私はとっても気になっています。皆さんは、どうですか?

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趣味サークルの会計ポーチ

4/23/2024

 私は2つの英語サークルに入っていて、両方に所属しているメンバーの中で会計係を交代しながら、楽しく活動しています。必要経費の集金や部屋の使用料や先生への支払いなどがそれぞれに必要なので、今までは2つ別々のポーチを使って管理していたのですが、両方のサークルの支払いを同じ日にすることが多いので、会計用のポーチを一つにまとめる方が使いやすくなると思い、新たに作ってみました。


(完成サイズ:縦15.5cmx横21cm)

全体の構想としては、2つのサークルで共有している会計用の小さなノートが入るポーチの表裏両面に2つのサークルのお財布になる別々のファスナーポケットが付いている、という形の物を作ろうと思いました。大きさは、私が普段通帳入れとして使っている100均のダブルファスナーポーチを参考にしました。


(サイズは、このポーチを参考にしました。)

ダブルファスナーポーチはこれからも作る機会が有ると思うので、型紙は大事に保存します。基本的には、ビニコ生地なら縦18cmx横23cmを2枚、縦13cmx横23cmを1枚、20cmファスナー2本で、ダブルファスナーポーチが出来ます。

(基本の型紙。縫い代込みです。)

土台にはある程度しっかりとしたビニール生地使いたかったので、100均で手に入る一番大きなサイズの半透明ポーチを買って来て、縫い目を解いて必要な大きさを切り出しました。


今回は底を接ぎ合せないので、型紙の縦の長さを1cm減らして、表裏を続けて1枚にカットしました。サイズは、縦34cmx横23cmです。


ファスナーポケットも、ビニコ生地を使って表裏1枚で作ります。真ん中にミシンを1本かけて、ポケット底にします。サイズは、縦24cmx横23cmです。

(ソレイヤードのビニコ生地です。)

写真はありませんが、まずは、ポケット口になる辺にファスナーの片側を縫っておきます。いつものように、生地とファスナーを中表に合わせて縫い代1cmで縫った後、縫い目のところで表に返して2mmで端ミシンをかけておきます。

土台のビニコ生地の入れ口の端から5.5cmのところに、片方だけファスナーを付けたポケットを中表に合わせて、ファスナー端から5mmのところを縫います。


(縫えました。)

ポケットを表に返すと、こんな感じにポケットが付いているのがわかります。


もう一方のポケットのファスナーも、同じようにして付けます。中表にして、ファスナーの端(金具がついていない方だよ)を、本体の入れ口の端から5.5cmに合わせてミシンを掛けます。


こっちのミシン掛けは、最後のところが窮屈ですが、ゆっくりやれば大丈夫。


表に返して、真ん中(底になります)に1本ミシンを掛けます。これでファスナーポケットが2つ付きました。ここまで来たら、後もう少し。


本体の入れ口を1.5cm裏に折り返して、ミシンを掛けます。最初はもっと小さなプラスナップを使うつもりだったので折り返しは1cmで十分だと考えていましたが、それよりも径の大きいアメリカンホックを使うように変更したので、それに伴って折り返しの幅を5mm増やしました。これでポケット口がしっかりします。


全体を中表に半分に折って、両脇を縫い代1cmで縫います。


表に返して、形は完成です。両面に同じ大きさのファスナーポケットが付いて、これが2つ分のお財布になります。「柄が違うから、どっちがどっちか間違えないよね。」とは思ったけど、一応ファスナーを開けてすぐに見える場所にそれぞれのサークルのマークを付けておきました。(無地の布にイニシャルをスタンプして作った自作のタグをつけようかと思っていたのですが、チープな感じになりそうなのでやめました。市販の物で使えそうな物が見つかったら、後で付け替えたいと思います。)

(サークルA用の面。)

(サークルB用の面。)

大きなお花と小さなお花、どちらの面も素敵です。

本体の口を留めるのにはクラシカルな雰囲気のアメリカンホックを使いました。ファスナーの色や質感とも合い、良いチョイスだったと思います。


しっかり打ち込んで、丈夫に仕上げられました。現金はファスナー付きのポケットに、会計用ノートとか領収書などの紙類はホックで閉まる中央のポーチにまとめて収納するようにという、思った通りの形に出来ました。これとは別に部屋の予約票などを保管するファイルも必要なのですが、借りている部屋の使用料の支払いに関してはこのポーチ1つで済みそうです。これで会計作業が少しでも効率良くなったり楽しくなれば良いなあ、と思います。


布製のポーチと違い、布端の処理も要らず接着芯を貼る必要も内布も無くて良いので、これは本当に楽ちんプロジェクトです。私としては思い通りに完成したのが嬉しくて完成翌日にはすぐに現在の会計係に渡してしまって今はもう私の手元にありませんが、少し使ってみてもらったら使い勝手をフィードバックしてもらって、相談しながらまた改良していけたらと思っています。

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御所車柄のポシェット

3/24/2024

 以前袋帯からティーマットとコースターを作った時の残布で、ポシェットを作りました。この御所車柄がとても気に入ったので、なるべく全て使い切りたいと思っています。いつもの通り、ポシェットはファスナーで上がしっかり閉まる形にしました。ただ、今回は、ファスナーが外に逃げるタイプのデザインにしてみましたよ。



思っていたよりファスナーが長く外に出ちゃったので、中に入れちゃった形で使おうかな。

(しっぽ?を中に入れても大丈夫。)


というわけで、早速作った様子をお届けしましょう。




帯のタレのところを使いました。帯の端は8cm程内側に折り込んで始末されていたのですが、そこには「純金箔 横段能衣紋」と文字が織られていました。帯として使われていた時には誰の目にも触れる筈の無かったこういう文字が表に出たら面白いと思い、文字を見せたまま使うことにしました。

(金糸で文字が織られていました。)

素敵な御所車の刺繍の裏側には色糸がモシャモシャと沢山渡っています。作業中に引っ掛けないように、裏面全体に薄手の接着芯を貼りました。ティーマットやコースターを作った時はハサミで糸を切ってボリュームを調整したんだけど、切り過ぎて表から抜けちゃう可能性があるんじゃないかと心配だったので、接着芯で固めちゃうこの方法の方が安心でした。

(持っている中で一番薄い接着芯を貼りました。)

着物を着る時、帯の胴巻きの部分は幅を半分に折って巻くので、古い物ほど折山に折り癖がついていたり変色したりしている物も多いです。今回使った帯も、頑張ってアイロンを掛けてもどうしても折山の跡が強く残っていました。元々帯の無地部分を使っていて表側の派手な刺繍の絵柄と差があるなあと思っていたので、折り線の上に模様のある生地を縫い付けて折り線を隠すことにしました。

(コースター用の生地を切った残布から帯状にカット。)

横段のひと模様を利用しました。模様の幅でカットして、上下1cmずつ裏に折ってアイロンで押さえてから折り線の上に置いて、端ミシンをかけました。


(上手く隠せました。)

今回はファスナーの端にも布を付けて、バックの外に出す形にしました。

(これも帯の無地部分の布です。)

こんな感じで、きれいに付きました。


ファスナーを付けます。ファスナーの開き止まりの方の端は、布端から3cmくらいのところから徐々に外に逃すように縫いました。


Dカンのタブは家にあった古い合皮のテープで作りましたが、劣化していて貼り合わせてあった筈の糊が剥がれて来ていたので、テープの両端にミシンをかけて補修してから使いました。

(貼り合わせてあったところが離れていました。)

タブはこんな感じに作りました。


マチは4cmとりました。


返し口からひっくり返して、形を整えたら返し口をミシンで縫い閉じて、中に戻します。


完成しました。

(ファスナーを格納もできます。)

私が作るポシェットは基本的に、長材布・ハンカチ・車の鍵が入ればOK、と思っています。このバックも、大きさ的にも合格ですね。


黒いシンプルな服に合わせると刺繍が映えるかな、と思います。




《御報告》



同じ御所車柄の帯から作っていたコースターは、予定通り6枚完成して実際に使用中です。金糸の輝きも上品で、かなり気に入っています。大事に使いたいと思っています。