梅シロップ桃シロップ
7/11/2018私が日本に帰る直前の週末に、主人が慌てた様子で言いました。
「バックヤードに梅の木があるぞ!」
見に行くと、確かに青い梅が沢山なっています。うちの庭にはノムラモミジ(Japanese Maple)も2本あり、これには形からも色からも分かりやすいので入居時から気付いていて、「日本趣味なオーナーだったんだなぁ。」とは思っていたのですが、まさか梅の木まであるとは全く気が付きませんでした。
(黒い柵のすぐ内側、庭の隅に梅の木がありました。手前に見えているのが、ノムラモミジ。)
私が日本から帰って来るまで放っておくと実がみんな落ちてしまいそうなので、一時帰国の前に梅酒を作ってと頼まれましたが、いつも行くお店で急いで探した感じでは焼酎も氷砂糖も見つからなかったので、梅酒は諦めて梅シロップで手を打ってもらいました。
というわけで、手が届く範囲だけですが2人でそこそこの量(約200g)を取りましたよ。
(水の量は適当。)
グツグツ煮ているとアクが出てくるので、丁寧に取り除きます。
この位煮詰めたらOKかな。梅の実の表面もシワシワになっています。
熱湯消毒したガラス瓶に入れて、一時帰国から戻るまで冷蔵庫で保管します。カビが出ないか心配ですが、失敗しても元々という気持ちで様子を見る事にしました。上手くできるといいな。
……と、ここまでが一時帰国前のお話。しかし、この話には続きがありました。
一時帰国を終え私が自宅に戻るやいなや、一足先にアメリカに戻っていた主人から驚愕の事実を聞きました。
「あれ、梅じゃなくて桃だったよ。」
「エ〜ッ⁉︎」
翌日庭に確認に行くと、確かに梅にしては大きくて色もピンクっぽい、でも桃にしては小ぶりで硬い、謎の果物がなっていました。桃だったの?桃だとしたら、随分若い内に取っちゃって申し訳なかったわね〜。
(これって…桃?)
はたして果実のシロップとして成り立っているのか。成り立っているとしたら何の味がするのか。いろいろ不安な中、とりあえず炭酸で割って試飲することに。
動揺のせいか、最初は梅酒の時と同様に7upで割ってしまって、一口飲んでから、「甘いシロップを甘い炭酸で割ってどうすんねん!」とコントのような展開に。冷蔵庫にペリエがあることを思い出して再びトライし、「美味しい〜!」と喜んだのもつかの間、レモンっぽい香りがするのはなぜだろうとラベルをよく見るとライムフレーバーのペリエだったのが発覚してがっかり。3度目の正直で、やっと正真正銘無味のペリエを買ってきて、シロップの味がわかりやすいように濃いめに作ってお味見しました。結果は…
「うん、美味しいっ!」
味は、桃と言うよりはやはり梅に近い気がしました。正体が桃だったとしても、これが若い桃の風味ということなのでしょうか?何シロップと呼べば良いのかわかりませんが、せっかく作った2瓶分の果実シロップが無駄にならなくて済みそうなので、とりあえずは良かったです。バタバタの末に、たどり着いた平穏でした。やれやれ。
(シロップとペリエは1:2の割合で割ってみました。もう少し薄くても、風味は十分だったかも。)
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