グラニーステッチの三角ショール

10/25/2020

 日本に一時帰国しても最初の2週間は外部との接触を控えるように要請をされるので、その自主隔離中に自宅で編み物をしようと思ってアメリカから毛糸と編み針を持って来ました。(2週間は材料の毛糸を買いに行く事も出来ないからね。)前回使った段染めの毛糸が良い感じだったので、同じような感じのピンク系の毛糸を2玉用意して来ました。この2玉使い切りで、大きな三角ショールを作りました。


(完成型は、こちら。)

(アメリカから持って来た、毛糸とかぎ針セット。)

ラベルを見て、お勧めの通り10号のカギ針で編んでいきました。


前回ダイアゴナルステッチで編んだら、目が詰まっている分重い気がしたので(いや、実際には十分軽いのだけれど。)、今回はグラニーステッチで密度を低くして更に軽い仕上がりを目指しました。

この編み方には、個人的に凄く思い入れがあります。私が幼い頃、ピアノの椅子のカバーもコタツ掛けも、この編み方で母が編んでくれていました。特にコタツカバーは1段ずつ違う色の糸で編んだカラフルなモチーフをたくさん繋げてあって、見ているだけでとても楽しい気持ちになりました。あの頃はどちらかと言うと毛糸は編み直して何度も再生して使う物という認識で、手編みのセーターの糸をビーっと引っ張ってほどいたり(これが、障子張りの前に古い障子を好きに破らせてもらう快感に似て、子供心にめちゃくちゃ楽しいの。)、母や姉と2人向かい合って片方が両手首に糸を巻き取ってあった毛糸をもう片方が毛糸玉に巻き取って行くという作業をしていた記憶があります。そんな風にみんなで作った色とりどり大きさも様々な毛糸玉が大きなビニール袋に一杯詰めてあって、母はそこから色を選びながら、いろんな小物を作っていたのだと思います。あれって50年も前の事なんだなぁ。

あの編み方に名前があるとは今回初めて知りましたが、名前など意識しないで使う程相当古くから沢山の人に受け継がれている基本的な編み方なのでしょうね。母から直接教わった事は無いけれど、編んでいる姿はよく見ていました。鎖編みと長編みだけで出来て、目数を数える手間も殆ど無いので、テレビを観ながらでも面白い程速く編めました。

(ちょっと編んでみたら、思ったより手がゆるゆる。)

(1玉編み終わったところ。)

2玉編んだら、こんな感じになりました。サイズは、一番長い辺が138cm、短い辺が93cmでした。穴が開いている分、ダイアゴナルステッチの三角ショールより大きくて軽くなりました。


最後の段が端まで行かなかったので、その分を解いたのがこの位残りました。


角の3か所に簡単なフリンジを付けて、残った毛糸も使い切りました。適当に切り揃えたフリンジの長さは、12cm。色が偏らない様に気を付けたのが、工夫かな。これで出来上がりです。



このまま肩に描けたら、かなりノスタルジックな雰囲気になりますね。「赤毛のアン」のマリラがしていそう。大判なので、こんな感じで家の中で気楽に羽織るのにも重宝しそうです。色の出方も好きな感じだったし、幼い頃の思い出にも繋がり、大満足の作品になりました。私にとってはグラニーと言うよりマミーステッチなのかもね。自粛期間が過ぎたら、母にも会いに行く予定です。

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