新居でのゴミ回収事情

3/01/2020

ケンタッキーからアラバマに引っ越して、1ヶ月経ちました。今日はゴミ出しの方法の違いについて考えた事を少し。

引っ越して来てまず確認したのが、普通のゴミ用とリサイクルゴミ用の2つの大きなゴミのビン(フタ付きの大きな容器)です。これはケンタッキーにいた時と同じだな、と思ったのですが、リサイクルゴミの容器のフタを開けてビックリ。縁ギリギリまでゴミが入ったまま!「おいおい。前の住人さんよ、置き土産としては、ちょっと溜めすぎなんじゃないの?まあ来週のゴミの日に出せば良いや。」と思ったのは大きな間違い。以前住んでいたところでは普通ゴミもリサイクルゴミも週1で出せたのですが、ここではリサイクルゴミの回収は、毎月第3木曜日にしかなかったのです。運悪く、私達が引っ越して来たのが1月のリサイクルゴミの収集日の翌々日だったので、前の住人のリサイクルゴミを更に丸々1ヶ月キープしておかなければなりませんでした。(因みに、ケンタッキーの家の方は、引越し荷物の搬出日が丁度ゴミの回収日だったし、作業に伴って出たゴミは引越屋さんが回収してくれたので、全てきれいにして家を出る事が出来ました。月1は辛いでしょ。今から、この家を出る時が心配です。)

 (ビンの上まで詰まった、前の住人のリサイクルゴミ。)

リサイクルする為にはどこかで分別しなければならないのは明白ですが、分別するという仕事をしている人がいるのであれば、その人の仕事を奪わない為にも全部一緒に出すのが正義なのかな、と思ったりして。

そして、やっと迎えた2月の第3木曜日。どなたか存じ上げない方のリサイクルゴミをきれいさっぱり出す事が出来て、雨の日でしたが気分は晴ればれ。自分達のリサイクルゴミをこの日ようやくビンに入れる事が出来たので、3月の第3木曜日に出し忘れないようにだけ気をつけておこうと思っています。

 (普通ゴミとリサイクルゴミと、ビンは2つ。)

日本では家庭から出す段階で細かく分類していますが、アメリカではザックリとリサイクル出来るか出来ないかで分けるだけです。ただ、当然の事ながら、缶でもボトルでも中をキチンと洗って出すようになっています。以前住んでいた地域(ケンタッキー)ではガラス瓶はリサイクルの対象でしたが、ここ(アラバマ)ではダメとか、出し方に違いがあったので注意が必要でした。これが州による違いなのか地域による違いなのかは不明ですが、とりあえずフタにあるガイドラインをよく読んで間違いのないように注意して出しました。

(出せない物の中に「ピザの箱」があるのが、アメリカっぽい。)

お馴染みのKrogerだけでなく、最近はPublixというスーパーも使っています。こちらはどちらかと言うと「意識高い系」に属するのか、家から1番近い店舗の入口近くに、食品トレーと卵ケース・紙袋・ビニール袋の3種類の分別ゴミの回収箱がありました。この種のリサイクルゴミに限っては、分別する手間をいとわない人は買い物のついでにここに持って来れば良いのでしょう。



(駐車場のカート置き場には、マイバッグの使用を呼びかけるサインが。)

Kroger のレジ袋にも使用済みの袋を店舗で回収している旨の印刷がされていますが、これまで回収箱を見た事も無ければ持参している様子の人を見た事もありません。(レジ横で売っているマイバッグをその場で買って使っている人なら、1人見た事がありますが。)回収箱があるのなら、もう少しわかりやすい場所に置いてもらいたいです。カスタマーカウンターに持って行ったら引き取ってくれるのかな?聞く勇気が無くて、まだ未確認です。


日本でもお馴染みのWhole Foods は、もう1段階踏み込んでいます。昨日初めて気が付いたのですが、レジでマイバッグを使うと10セント値引きしてくれます。「マイバッグを忘れると5円で買わないといけないから、忘れずに持って来てね。」と言われるより、「マイバッグを使えば10円値引きしますよ。」と言われる方が、ポジティブな気持ちでレジ袋の使用を減らせる気がするのは、私だけではないんじゃないかな。(もっとも、アメリカではレジ袋は使いたい放題ですが。)いつもバッグに入れているのにほとんど使わないでいたマイバッグを、10セントに釣られて昨日は使いました。

(マイバッグ使用で、10セントの割引か寄付かを選べるようです。)

いろいろな場面で、リサイクルゴミを積極的に回収する姿勢を見せる事がお店としてもステイタスになっている部分もあると思います。意識高い系のスーパーで量り売りの商品を買っている私って、意識高いでしょ?みたいなお客側の自己満足だって、始まりとしては大事な一歩。

日本では「みんなで協力してリサイクルを推進して行こう!」って感じだけど、アメリカでは「リサイクル出来るシステムを作っておくから、興味がある人はそれを利用してね。でも、やりたくない人はしなくて良いよ。」って感じなのかな~とは思います。今回の赴任では既に3軒の家に住んでいますが、どの地域でもリサイクルゴミの回収は公共サービスではなく、希望する人がそれぞれ自分で業者に頼んで有料で回収してもらう形でした。決して強制的ではないのが、アメリカ的なのかな。圧倒的な国土の広さを背景に、ゴミを埋める場所なんていくらでもあると楽観している人もゼロではない気がします。いろんな考え方の人がいるからね。

約20年前初めてアメリカに住んだ時はゴミは可燃も不燃もリサイクルも全て一緒に1つのビンに入れて出していましたから、意識が変わって来ているのは確かです。今の日本のゴミ回収システムは、普通のアメリカ人の目にはどう映るのでしょうか。素晴らしい挑戦だと思うのか、分別が面倒でかわいそうと思うのか。興味があります。

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