ピノのお出かけバッグ

11/15/2018

この夏から長女夫婦が犬(♂のDoodle、名前はピノ)を飼い始め、時々SNSに写真をアップしてくれるのを楽しみにしています。先日用事があって久しぶりに話した時に、「ピノの為に何か作ってあげたいんだけど、欲しいものある?」って聞いたら、ワンちゃん用の抱っこひもみたいなのが欲しいとの事。その後もいろいろと話しているうちに、「例えばこんな感じのバッグとか。」という話になり、市販のキャリーバッグの画像を送ってくれたので、その形を真似て作ってみました。サイズは、L17”(約43cm)xW8”(約20cm)xH16”(約40cm)です。完成品は、こちら。

(枕にバスタオルを巻いた物を入れています。)

大きくくり抜かれた窓(?)から顔を出して外が見えるというしくみです。(理論上はね。)

では、作り方です。

材料として、18ozのキャンバスを、グレーを1yd、紺色を1/2yd買ってきました。ピノの可愛さが引き立つように、地味な色を選びました。イメージ図を基に、設計図的な物を作って裁断します。



基本的には普通のトートバッグの作り方でOKな筈。


(マチは、8”/20cmとりました。)


口布の付け方に悩んで、この辺でちょっと停滞していました。ええ、走りながら考えるタイプなので。この段階でファスナーを買いに行ったら、思っていた長さと素材のものがなく、セパレート型を使うように軌道修正しました。内布用にグリーンのチェックの木綿も買いました。(まだ買っていなかったの。)クリスマス用ファブリックということで60%オフのバーゲン中でしたが、オールシーズン使えそうな好きなタイプのチェック柄で、得した気分。

ファスナーにピノの毛が挟まらないように、口布にも一工夫しましたよ。ファスナーが直接触れないので、安心でしょ?

(裏をつけて、完成したファスナー口布のパーツ。)

まだこの段階では一枚だった紺色のハンドルの裏に、グレーの裏をつけました。紺色のハンドルと同様、本体の布端から1インチのところで、縫い止めました。

(紺色のハンドルを下に折り返して、グレーのハンドルを重ねて両端にミシン。)

表地の袋と同じ大きさの袋を裏布で作り、顔が出るようにカーブをつけたところを中表に縫います。


縫い線で折ってアイロンをかけ、ひっくり返して端ミシンをかけます。最初ここは別布で包んで始末しようと思っていましたが、ファスナーの長さの兼ね合いから、このような形にしました。張りが足りない気がして端ミシンを2本かけましたが、そのせいで口布と本体を縫い泡冴える時に裏布にタックが入ってしまいました。端ミシンをかけるなら、最後の最後で良かったのね。失敗しながらいろいろ気付く事があります。


表布と裏布の間に口布のパーツとハンドルの縫い代を挟んで、バッグの口をぐるりと縫います。裏布の方に返し口を開けていなかったので、カーブの付いていない側のハンドルからハンドルまでは、返し口として縫い残しました。


返し口からひっくり返して、


アイロンをかけて、整えます。

(この写真では、右側が返し口になっています。)

返し口のところの布を縫い線で内側に折り返し、飛び出し防止用のリードを挟んで、バッグの口をぐるりと一周縫います。この時、ハンドルと本体が接するところをもう一度ミシンで押さえることが出来ます。

(金具の付いたこのリードは、Dollar Treeで買いました。)

出来上がったバッグにバスタオルを3枚詰めてみました。(ピノも多分こんな色です。)窓から顔が出てたら可愛いだろうな。


枕の縦横の長さがぴったりだったので、バスタオルを巻いて突っ込んでみたのがこちらの写真です。 これだと、結構パンパンになりました。ピノって、どのくらいの大きさ何だろう?


ガバッと開きます。セパレートタイプのファスナーにしたのは正解だったようです。


思った通りの形にはなったものの、完成してみると、本当にこれがピノにとって快適な大きさのかという心配と共に、強度にも不安を感じました。生後5ヶ月で只今体重8キロだそうですが、まだ実物に会ったことが無いので大きさとか重さの実感がわかないのも、不安の原因だと思います。参考にした商品の材料と同じ18ozのキャンバスを使ったんだけどなあと思い、もう一度商品説明を見てみたら、18oz double layered cotton canvas って書いてありました。最初にこれを見た時私はまず、18ozのキャンバスって日本で言うところの何号帆布に当たるのかが気になり、「ダブル」の言葉を深く考えていなかったけれど、普通の18ozのキャンバスとは別物だった可能性がありますね。それでも、針も糸も厚地用の物に変え、それでも針が通らない所はプーリーを手で回して縫わなければいけなかったので、十分に厚い生地だと思ったんだけど。本体と口布を続けて裁つとか、ハンドルを最初から長い1本に作っておくとか、作り方の改良点はいくつか見えているので再挑戦したい気もしますが。(最初から余裕を持って生地を1.5yd買っていれば、そうしていたな、きっと。)娘よ、セカンドチャンスをくれる気はある?そうこうしているうちに、ピノはますます大きく成長しちゃうのかな。まだ時間がかかりそうなので、お急ぎのようなら、申し訳ないけれど市販品を買って下さい。(送ってくれた画像の商品、$180もしてたね。高っ!)母はギブアップします。(でも、せっかく作ったから一応送ろうかな。入るかどうかだけでも、話の種にトライしてみる?)

(これで大きさのイメージができるかな?)

小型犬用だったら、強度的にもこの作り方で全然問題ないと思うんだけどなあ。生き物だし、強度が足りなくて破れちゃったりしたら、大事故になってしまわないとも限らないもんね。悩ましいところです。

それにしても今回、ハンドルの付け方もフタになるファスナー口布の付け方も、ああでもないこうでもないと自分なりに随分と工夫しました。実際に出来上がった物は実用面ではイマイチだったかもしれないけど、私には良い頭の体操になりました。ピノに感謝です。

You Might Also Like

0 コメント