ピンクのスヌードで冬仕度

12/05/2017

サンクスギビングが終わったら、風景の中に少しは残っていた秋の気配も全てなくなり、街中がクリスマスモードへとそれは見事に一気に変貌を遂げました。12月に入って初めての週末となった先週末は、暖かかった事もあり、ご近所でも何軒かご夫婦で自宅のアウトドアのデコレーションに励んでいる姿を見かけました。我が家ではまだクリスマスの準備は始めていないのですが、サンクスギビングの連休が終わると私も何か冬仕度っぽい事がしたくなり、新しいスヌードを編みました。

私が選んだのは、アクリル62%ポリエステル38%のピンク系のグラデーションが美しい軽い毛糸です。それにしても、1玉が400mって、かなり大きいんですけど。


(この驚きを届けたくて、スマホと並べてみました。)

今まで使っていたスヌードはマフラーのように細長く編んだ物を輪に繋いで作ったのですが、今回は最初から輪編みで編みました。参考にしたのは、11月のNHK「すてきにハンドメイド」で放送していた腹巻き帽子の編み方です。作り目をしてそれを一旦輪にしたら、後はぐるぐる編むだけで目数も段数も数える必要が無いなんて、ズボラな私にぴったり。更に、毛糸自体が段染めなので模様編みにもせずシンプルなメリヤス編みにしたので、本当に何も考えずにただ表目だけを編み進めれば自然に出来上がるという作品です。輪編みなので表裏がなく、ひっくり返す必要すら無いというこの単純さ。そして、元々糸が長いので、糸を繋ぐ手間も糸処理も要りません。

楽な事ばかりでは進歩がないので、新しい事にも挑戦しましたよ。腹巻き帽子の作り方の中で紹介されていた作り目の作り方が、私にとって目からウロコだったのです。左手の親指と人差し指にかけた糸を右手に持った棒針で8の字を描くように交互に取りながら作っていく一般的な方法でしか作ったことがなかったのですが、そこで紹介されていたのは「フランス式」と呼ばれる方法でした。左手に持った針に最初の目と糸を持ち、右手に持った針で表目を編んではそれを左の針に移しながら目数を増やして行く方法です。これだと糸に無駄が出ないし、途中で目数を増やしたくなった時にも対応できる柔軟性が特徴です。初めてだったので、糸の引き具合がわからず硬くなり過ぎて何度もやり直すはめになりましたが、何度も同じ間違いを繰り返すうちにコツを覚え、おかげですっかり身につきました。これからはこの「フランス式」の作り目の作り方が、私の中の定番になりそうです。

こうして長さ29in/74cm太さ4.5mmの輪針に108目を作り1段目とし、2段めはぐるりと1周裏編みをし、3段目からは表編みをひたすらぐるぐると編み進め、大体高さが40cmに近くなっ
たら最後に1周裏編みを編んで、伏せ目をして完成させました。

(作り目をしたところ。)

 (最後の段は裏編みにしました。話編みのため段がずれても、そのまま伏せ目へ。)

  (伏せ目をして仕上げました。)

きれいなグラデーションが出てなかなか良い出来だったのですが、着けてみると意外と大振りな感じです。もう少し首元に添う感じの方が良いのかなあ。かと言って、2重に巻くほどには長くなくいし。良かれと思って付けた裏編みも、思った以上に端が丸まる事態になるだけで、あまりデザイン的には目立たずがっかり。


そこで、毛糸もまだ残っていることだし、少し小さいサイズのものをもう一つ作る事にしました。

長さ24in/61cm太さ4.5mmの輪針に作り目を80目作って輪にし、今度は飾りの裏編みもやめて最初から表編みオンリーで編み進め、高さが大体30cmになったところで終わりにし(ほぼ毛糸も使い切り)、伏せ目で仕上げました。


(こっちの方が、実用的かも。)

出来上がった2枚を重ねて比べたら、こんな感じです。


サイズは、平らに置いた状態で、大きい方が約40cmx40cmで小さい方が約30cmx30cmです。同じ糸で編んでいるのに、ゲージが全然違うの。肉眼でもわかるくらいの差があります。先に編んだ大きい方がふっくら柔らかい仕上がりになっていて、後で編んだ小さい方は目が詰んでいます。テンションが安定しないのは、編み物には致命的?まあ、もともと厳密にゲージをとるような制作態度じゃないから、良い事にしよう。

普段からモノトーンのファッションが多いので、大きい方のスヌードも色味を加える小物としての使い道はありそうです。小さい方は文句なしに防寒の用途にぴったりかな。というわけで、とりあえず大小サイズ違いのスヌードの完成です。身につけてのお出かけが楽しみです。

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