時間差パン攻撃
6/22/201720年前子供達がアメリカの現地校に通っていた頃は、家族4人の朝食と子供達2人が学校へ持って行くランチ用のサンドイッチに食パンが必要だったので、アメリカで一般的な市販の食パン(日本の物と比べて断面は小さく長さが長い)を買っていました。でも今は夫婦2人暮らしでお弁当作りも無いので、一度あの食パンを買ったらいつまでも食べ切れなさそうで、渡米から1年経ちますがまだ一度も買っていません。(食パン以外は色々買いますよ。King's Hawaiianとか、美味しいです。)より日本の食パンに近い味なのはどのブランドかと、スーパーの棚にある食パンを片っ端から試したのも今となれば懐かしい思い出です。そして、たまに日本風のパンを食べたくなったら、えいやー!とかなり気合いを入れて手こねで、しかも結果は微妙という。まあ結局、滅多にしなかったですね。たまにパン作りの得意な駐在仲間の奥さんに美味しいパンを頂くと、本当に嬉しかったものです。今回の駐在では日本からホームベーカリーを持って来ているのでパンに困る事は無く、本当に良い時代になったと思います。ホームベーカリー様様です。
今日は久しぶりに、メロンパンとハムコーンロールとレーズンロールを焼きました。3種類とも、基本の生地は同じですが、焼き時間と温度が違います。生地は一度に作って別々に成形し、天板を分けて時間差で焼くのは、初めての試みでした。少ない手間で多種類を少量作る為に工夫した、「時間差攻撃」ですね。(さすがミュンヘンオリンピック世代、と呼んで下さい。)
ホームベーカリーで一次発酵まで済ませたバターロール用の生地を12等分して、その内の4個をメロンパンに、6個をハムコーンロールに、2個をレーズンロールにしました。全部同じ種類では飽きちゃうし、ましてや糖尿病が気になるお年頃、12個全部メロンパンという訳にもいきませんから。「一度の手間で三度美味しい」を目指しました。
12等分して表面をきれいに丸めた生地は、濡れ布巾をかけて15分ベンチタイムした後、それぞれの形に作っていきます。
メロンパンは、パン生地の上に丸く伸ばしたクッキー生地を載せて焼きます。クッキー生地はパン生地を作るのに先立って12個分作り、棒状にまとめて冷蔵庫で寝かしておきました。今回は4個しか作らないので、残った8個分は4個分ずつ2つに分けて冷凍しました。これで次にバターロールを作る時、気軽に一部をメロンパンに出来ます。
〈メロンパンの成形〉
ベンチタイムが済んだ生地を一度潰して丸め直す。クッキー生地1個分をめん棒で丸く平らに伸ばしパン生地の上にかぶせるように馴染ませ、ナイフで格子模様をつける。
この上に更にグラニュー糖をまぶすように教わったけれど、我が家では糖分カットの為省略ね。
〈ハムコーンロールの成形〉
ハムコーンロールの成形はずっと自己流だったのですが、良い方法を最近お友達に教えてもらい形が揃うようになりました。(本当は3種類とも4個作るつもりだったのに、この成形が楽しくてつい6個も作ってしまい、レーズンロールが2個になってしまいました。)
ベンチタイムが済んだ生地をめん棒でハムの大きさより大きく伸ばす。はみ出さないようにハムを置き、端からくるくると巻く。とじ目を摘んでしっかりと閉じ、それが内側になるように折り曲げて両端を閉じる。折り曲げた長さの2/3位を目安に幅半分のところに輪の方向から切れ目を入れて左右に開く。平らに形を整える。
〈レーズンロールの成形〉
ベンチタイムが済んだ生地にレーズンを混ぜ込み、一度細長いしずく形に整えた後、めん棒で更に縦方向に伸ばす。太い方からくるくると巻く。巻き終わりを下にして天板に並べる。
ここで、メロンパンの天板とハムコーンロール・レーズンロールの天板を別にしておくのがポイントです。
2次発酵は、暖かい場所で40分。
大きさが約倍になったら、卵液を塗り、ハムコーンロールの中心には玉ねぎの薄切りと汁気を切ったコーンを置き上からマヨネーズを適宜かけます。
375℉(190℃)に予熱したオーブンの中段に、ハムコーンロールとレーズンロールの天板を入れて、7分経ったら下段にメロンパンの天板を入れて、更に8分焼く。ここで、ハムコーンロールとレーズンロールは焼き上がり。オーブンの温度を325℉(170℃)に下げて、メロンパンだけ更に5分焼く。
ちょっと焼き過ぎたかな?この後、ハムコーンロールにはパセリを振って仕上げます。
メロンパンも、思ったより色がついちゃった感じです。下段で焼いたから焼き色は付きにくいかと思って油断していましたが、上の天板を取り出して温度も下げてから、実際に庫内の温度が下がるまでに時間がかかっていたかも。それとも、焼き時間が長かったかな?この辺の微調整は今後必要かもしれません。
ハムコーンロールは、パクっと食べて気が付いたのですが、コーンの下にとろけるチーズを少量敷いておけば、接着剤代わりになってコーンがポロポロ落ちなかったですね。しばらく作っていなかったので、うっかりしていました。次回は忘れないようにしたいです。
今回はメロンパンを食べたいが為のパン作りでしたが、その肝心のメロンパンを一口食べた主人に、「メロンパンっぽさが足りない感じ。」と言われてしまいました。確かに香りが足りないような気は私もしましたが、そこを主人に指摘されるとは。メロンパンというだけで喜んでくれると思ったのに、なかなか厳しいです。日本にいる母に頼んで買っておいてもらって日本出張の時に主人に取りに行ってもらった貴重な「メロンオイル」なので、ついついケチってしまったかも。もちろんアメリカではメロンパンという物自体が無いので「メロンエッセンス」も「メロンオイル」も(探した事も無いけれど)おそらく存在せず、今有るこの「メロンオイル」を早く味方につけないと、困りますわ。まあ、手に入る物で何とかやって行くしかないので、これからも手探りの挑戦は続きます。そして「時間差攻撃」の種類も増やしたいし、精度ももっと上げて行けたらなあと思います。
【補足】
後日オハイオ州にあるJungle Jimという巨大インターナショナルマーケットに行った時に、ここならあるかもと思い探してみたら、メロンオイルどころかとんでもない数の種類のフルーツ系オイルの並んだ棚を発見しました。いや〜、あるところにはあるものですね〜。母や出張中の主人の手を煩わせる必要も無く、アメリカでもここに来ればいつでも手に入ると分かったので、これからは安心してたっぷり(いや、適切な量ね)使えます。
4 コメント
さすがJungle Jimだ…!!!
返信削除チョコチップメロンパン食べたいです :)
クッキー生地にチョコチップを混ぜれば出来そうね。やってみます。
削除おいしそう!ホームベーカリー便利ですね。
返信削除ブログのデザイン変わりましたね^ ^かわいい❤️
パンもピザも、家で作るようになりました。便利に使っています。
削除ブログの新しいデザインは、長女が母の日のプレゼントに作ってくれました。今後ともよろしくお付き合いください。