ジェニーバッグ

2/07/2014

ジェニーは、ゴールデンレトリバーの女の子です。11年前のお正月にわが家にやって来ました。


ペットショップから家に連れて帰る時は、まだ小学生だった下の娘の膝にのった小さな段ボール箱に入る程の小犬だったのに、今や体重25kg超の堂々たる成犬です。

犬を飼うのは初めてだったので、家族全員わからない事だらけ。人に聞いたり、本を読んだり。そんな私達を見て、ジェニーもさぞかし不安だったことでしょうね。

暫くして、初めてペットホテルに預ける事になった時、数日分のご飯やら何やら、大量の荷物をまとめて持って行く必要に迫られました。可愛い可愛い箱入り娘の初めてのお泊まり。知らない子達の中に入っても寂しくない様に、せめて手作りバッグを持たせましょう、と作ったのがこのバッグです。



当時中学生だった上の娘が描いたジェニーのイラストを元に、前面にはティアラをつけたジェニーを、裏面には「プリンセスジェニー」を表すPJの文字を入れました。(パジャマではありませんからね〜。)アップリケは、ジグザグミシンの目を細かくして、コントラストの強い色糸で輪郭を押さえてあります。このバッグは、荷物もたっぷり入るし、丈夫でざぶざぶ洗えるので、とても重宝なんですよ。(サイズは、約50cmx30cm。)

しかし、ジェニーももう11才。当たり前ですが、バッグの顔は、明らかに今より幼いのです。成長に伴う一番の変化は、色です。白髪が増えて、全体に薄い色になった上に目の周りが特に白くなってきました。丸かった顔の輪郭も随分面長になり、人相(犬相?)が変わってきたようです。

そこで、何でも入るこの大きいバッグは、便利なのでそのまま(年齢詐称っぽいけれど)使う事にして、新たに、毎日のお散歩用に使える小さいバッグを、今のジェニーに合わせて作り直す事にしました。

     〜ジェニーのお散歩バッグ〜
                      (出来上がりサイズ    約25cmx16cm)

     《材料》

               本体用   帆布
               内袋用   木綿布
               アップリケ用   木綿布
               接着芯
               持ち手用   テープ

     《作り方》

          1.   アップリケの下絵を描く。ここが重要。愛情をもって、3割増しで可愛く描いてあげましょう。

          2.   バッグ本体用の帆布に顔のアップリケをする。

              ① 色毎にパーツを分けて、断ち切りで、接着芯を貼ったパーツを作る。
                   (重なる部分には縫い代を付ける)
              ②作ったパーツを、本体にブランケットステッチで止めていく。
                  (今回はパーツが小さいので、ジグザグミシンでなく手縫いにしました。)
              ③輪郭をはっきりさせたい部分には、更に濃い色のミシン糸で適当にステッチ。
                  目の中に、白いミシン糸で星を入れる。

                これで、前面は完成。

          3.   裏面用の帆布に、QJの文字をアップリケする。年月を経て、プリンセスからクイーンに!

          4.   本体を縫い合わせ、内袋と持ち手も付けて、バッグに仕立てる。

完成〜。


前面は、王冠をかぶったジェニー。 


裏面に、花柄でQJを。ちなみに、内袋はピンクのピンストライプで、ポケットも付いています。
  
新しい小ぶりのジェニーバッグで、朝晩のお散歩が益々楽しくなりそうです。


(早速バッグを持って公園へ。しっぽの振り方を見る限り、ジェニーも喜んでくれているようです。)


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