リサイクル帯で新しいお稽古バッグ

5/14/2024

 小物作りの材料にするリサイクル帯を、オンラインショップでいろいろ探すのが好きです。先日手に入れた銀糸の入ったリバーシブルの袋帯は、実物を見ると画面で見た時より更にイメージにピッタリでした。


(完成したバッグ。)

全体的にメタリックな印象の、サーモンピンクと白銀のリバーシブルです。色も柄も光沢も好みで、眺めているだけでウキウキしちゃいます。



いつもの様に端の縫い目を解こうと思ったら、縫い目がありません。帯の端を切って中を覗くと、どうやら輪に織ってあるようです。色の変わり目にキラキラした短い糸がピラピラ出ているのがまるでモールみたいで、何だか面白い事になっていました。

(表裏の変わり目が、こんな風になっていました。)

でもこれって、有るものと思っていた縫い代の厚みが1ヶ所無かったっていう事だし、作り手としてはラッキーなのかも。厚い生地を縫う時はいつも、針が折れないかドキドキしながら縫っていますから。

今回は、底の両サイドに三角が出る、面白い作り方を試してみます。

《作り方》

①  本体とマチの裁断をする。

まずは帯を42cmで2枚カットします。帯を裏(銀色の方)に向けて端から8cmのところで裏の1枚だけカットします。中央の布は、今回は使いません。


開いて表を向けたら、こんな感じです。


②  裏に接着芯を貼る。

接着芯の使用方法に書いてあった通り中温で当て布をしてアイロンをかけましたがちっともくっつかないので、高温のアイロンで直接ぎゅうぎゅう押し付けるようにして接着しました。アイロンの底の跡が付いて凄いことになっています。家にある接着芯の中でも一番厚い物を使いました。(接着芯がしっかりし過ぎていて、後で裏表をひっくり返す時に苦労する事になるとは、この時には知る由もありませんでした。やれやれ。)



(2枚共に接着芯が貼れました。)

③  脇を縫い代1cmで縫う。


④  脇の縫い目を内側に入れて、本体とマチの分かれ目で反対に折るようにして、バッグの両脇の形を作ります。


⑤  底を縫う。

④のように折ったまま、底を縫い代1cmで縫います。これでバッグの表布の袋が出来ました。


⑥  バッグの内袋を作る。

内袋に使ったのは、濃いベージュのヒッコリーです。ある程度の厚みはありながら帆布のようなゴツさは無く、柔らかくて扱いやすくて良い感じ。横42cmx縦82cmで1枚カットします。
適当な大きさのポケットを作って、上端から10cmの中央に縫い付けます。
中表に縦半分に折って、脇を縫い代1cmで縫い、14cmのマチを作り、出来た三角を折り上げて脇の縫い代に留めておきます。



(脇を縫う時、返し口を少し縫い残しておくこと。)


⑦  ハンドルを作る。

ハンドルも、リバーシブルになるように帯の端を利用します。端から6cm幅で42cmを2本カットしました。


開いて、両端を中央のラインに合わせて、更に半分に折ります。
両端に端ミシンをかけます。3cm幅のハンドルが出来ました。



⑧  組み立てる。

バッグの口の中心から6cmずつ離して、ハンドルを仮留めします。両ハンドル共ピンクの側が表に来るように、気をつけて。


内袋を中表に合わせるように表布のバッグの中に入れて、バッグ口をぐるりと一周縫い代1cmで縫います。


⑨  仕上げ。

返し口からひっくり返して、形を整えます。


返し口をミシンで縫い閉じます。


内袋をバッグの中に戻して形を整え、バッグ口にミシンを1周かけます。内布を1〜2mm控えるようにアイロンをかけてから、バッグ口から1cmのところを縫いました。


念の為、ハンドルの付け根には少しずらしてもう1本ミシンをかけておきました。


これで、完成です。

(表)

(裏)

(底が面白い形になります。)

今使っているお稽古用バッグも帯からリメイクした物で、もう少しマチの狭い縦型のトートバッグです。3ヶ月に1度位の割合で回って来るお当番の日には、家からCDプレイヤーを持って行くのですが、これまではバッグとは別に持っていっていました。今回作ったこのバッグならテキストやノートなどと一緒に横向きにすっぽり入ります。なにしろマチが14cmと広いので、荷物が多い日用に何かと重宝しそうです。


リバーシブルの帯を生かした素敵なバッグになったと、かなり気に入っております。

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