Sちゃんのファーバッグ(小)

1/31/2023

 姪っ子のSちゃんに頼まれていたファーバッグ。生地は持ち込みで去年の10月に預かりましたが、「ゆっくりで良いよ。」とは言われていたのを良いことに随分のんびりとした仕事になりました。一度サイズを間違えて、頼まれていたよりも小さいバージョンを作ってしまいましたが、それを叩き台にして本命の大きいバージョンを作れたので、まあ終わり良ければ全て良しという事で。今回は、先に作った小さいサイズのファーバッグのご紹介です。



納品は12/8。製図の記憶が曖昧で実物も手元にないので、裁断のサイズは省略します。

《作り方》


①  本体表、見返し、持ち手分のファーをカット。本体と見返しには接着芯を貼る。

毛並みがあるので、今回はこの段階でマチのカットをしてしまいました。


(本体x2。)

(見返しx2。下はインチのメモリのついたアイロン台です。)

(持ち手x2。こちらは接着芯無しです。))

②  裏布もカット。


③  裏布に見返しのファーを縫い合わせる。

(マグネットの位置に接着芯を重ね貼りしています。)

④  見返しの中心にマグネットボタンを付ける。


⑤  持ち手を作る。

幅半分に折って縫い代1cmで縫って、ひっくり返します。


いつもよりは太めにしたつもりでしたが、ひっくり返すのは結構ギリギリでした。ファーの厚みをなめてました。

(豹のしっぽみたい。)

⑥  表になる方と裏になる方を、それぞれ袋状に縫う。

(底に返し口を開けて、中表に縫います。)

(表布も中表に縫います。)

⑦  持ち手を表布の袋に仮縫いしてから、裏布の袋の中に中表になるようにセットする。



⑧  バッグの口をぐるりと1周ミシンで縫う。


⑨  返し口からひっくり返して、ミシンで口を閉じます。



➉  裏布をバッグの中に入れて、形を整えたら完成。



シンプルで使い勝手も悪くなさそうではあるのですが、そもそもSちゃんのご希望はモコモコの厚手コートを着ていても肩に掛けられる長さの紐のついた大きめショルダーバッグでしたので、もう完全に作り直しです。希望を聞いた時に書いたメモを別のメモと取り違えてファーをカットしてしまったのが間違いの始まりで、私のミスなのは明らかなので、はい、ごめんなさい。どちらの面も毛並みが上から下に向くようにしてあり、いつまでも触っていたい気持ちの良さですが、気がつくと手にも服にも毛が付いてしまっているのが玉に傷です。でもやっぱり、今の季節限定のファー小物は気分が上がりますわ。

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