テーブルランナーで半幅帯

10/12/2021

アメリカでも着物を着たい私は、夏用の着物兼浴衣として紺色の阿波しじらを持って来ています。木綿の着物なので、洗濯機でジャブジャブ洗ってちょっと手で伸ばして干せば、アイロンもかけなくて良いという、手入れのしやすさが魅力です。勇気がなくて今年も外に着て行く機会はありませんでしたが、着方を忘れないようにたまには家の中で着てみたり、思いついたらTシャツの上から帯結びだけでも練習したりとかしています。夏の間に半幅帯がもう1本欲しくなりテーブルランナー2枚を使って作ってみようと材料だけ買ってあったものを、本格的な秋がやって来る前に急いで仕上げました。表が白地にオレンジ系の花柄で裏は緑の無地です。半幅帯を手作りするのは一昨年に続いて2回目でした。出来上がりが4m弱と長いのでアイロンをかけるのがちょっと手間ですが、作り方自体は簡単です。


(完成品のサイズは、幅15cmx長さ390cm)

使ったのは、こちらの2種類のテーブルランナーです。

(サイズは、16in.x90in./41cmx229cm。)

(サイズは、14in.x76in./35cmx193cm。)

とりあえず、両方とも全ての糸を解いて1枚の布に戻してからカットしましたが、カットするラインを描く段になって花柄の方はテーブルランナーの形のままで両端を切るだけで大丈夫だった事に気が付きました。ここでかなり時間をロスしました。

(ここから、幅20cmで2枚カットしました。)

(緑の方は幅を4等分して、ギリギリ19cmでした。)

細長くカットした布をつなげて、約4mの長さにします。折角リバーシブルにするので、変わり結びが出来るように少し長めにしました。表生地の接ぎは1箇所、裏生地は2箇所になりました。(長尺にしなければ裏生地も1箇所の接ぎで済んだのですが、今回は長さにこだわってこうしました。)

(縫い代は2cm取りました。)

帯芯代わりの接着芯は、洋裁用の薄手のアイロン接着芯を使いました。接着芯は4-1/4yd買って来たので、継ぎの無い長い1枚になっています。


アイロンで接着します。とは言っても、生地がコットン100%ではないからアイロンを高温にする訳にいかず、恐る恐る温度を上げては行きましたがピタッとしっかり接着するまではいかず、これがミソの付き初め。


接着芯を貼った表の生地と裏の生地を中表に合わせて、接着芯の両脇にミシンをかけます。


ミシンをかけている間にも接着芯が所々浮いて来てしまって、焦りました。左右のミシンかけで布がずれて来た事もあって、かなりパニック状態に。お出かけ用でもないし、と開き直って、とにかく完成させる事に集中。帯の中で浮いた接着芯がヨレるのが怖くて、わざと接着芯の端に重ねてミシンをかけたりして最後まで悪あがきしていました。長い生地を扱っているうちに布端の解れが酷くなって来たので、縫い代をカットし直して一旦スッキリさせました。


切った布端が新たにまた解れ出す前に、筒状になった帯の端から手を入れて全体を表に返します。長いから結構大変ですが、単純作業なのでコツを掴めばスルスルと進みます。

(ひっくり返す作業はただ単に楽しいです。)

表に返したら、しっかり幅15㎝が出るように整えてから、アイロンできっちりプレスします。


両端を内側に折り込んで、まつります。


完成です。


早速結んでみました。



今回はフカフカした感じを生かして(?)、リボン返し結びにしてみました。パタパタ結びにしても良さそうです。

作ってはみたものの、生地自体が滑りやすい(ポリの悲しさ)のと芯がしっかりしていないため、結構結びにくかったです。柔らかさから言えば、兵児帯と思った方がいいかも。帯結びの手順を忘れないための練習用としては使えるかなあ、といったレベルです。でもまあ一応形になったので、これはこれで良しとしましょう。家で1人で着物ごっこするのは楽しいし、そんな時に使える帯が増えるのも嬉しいし。でも本音を言うと、今回の反省を踏まえて次は是非人前でも結べるクオリティのものを作りたいです。(次は袷用?ハードル上がる〜。)

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