バラのティーコゼー

3/07/2018

毎日のルーティンでいつものようにぼーっと眺めていたピンタレストの画面に、心に引っかかる物がありました。それは毛糸で編んだバラの花が飾りに付いているニットのティーコゼーです。カナダに住んでいた30年前に、同じような物を作って使っていたのを思い出しました。おお、懐かしい!本体はクリーム色の変わりゴム編みで、上部に何色かの毛糸で簡単な小花を沢山作って  紫陽花のようにまとめて   留めつけた記憶があります。英語の勉強にもなると思って、キットを買って説明書を見ながら作ったような気がします。すごく気に入っていて日本にも持ち帰っていたのですが、汚すのが嫌であまり使わないでしまい込んでいるうちに、その後も何度も続いた引越しに紛れていつのまにか紛失してしまったのです。今のように作り方や写真を記録していれば良かったのですが、実物も残っていなくて、あるのは微かな記憶の中の映像だけ。紫陽花の作り方も忘れてしまったけれど、バラなら編めるぞ、と思い、作ってみる事にしました。(以前作ったバラのブローチの応用です。)

完成品は、こちら。

(ボリューム満点。可愛い〜!)

バラはかぎ針で編むので、今回は本体もかぎ針で編む事にしました。普段使いにしているIKEAのティーポットに合わせながら細編みのみで編み進めました。もともと結構直線的なフォルムなので、ここはサクサク進むはずでしたが、考えが甘かった〜。

 (注ぎ口のところは、窓を開けます。)

 (いい感じの高さまで編んだら、減らし目していきます。)



 横着してハンドルの厚み分は編まず、真っ直ぐに編んだハンドルの上をただ左右で合わせただけにしたのですが、上で減らし目をしすぎていたらしく下に向かって三角に開いてしまいました。計算とか特にせずに適当にやっていた報いですわ。


蓋の取っ手が思いのほか大きく、なんだか出べそっぽくなってしまいましたが、気にせず続行。

ハンドルの左右の下の部分が開き気味でひらひらしてしまうので、ループを付けてボタンで止める事にしました。また、実際に熱いお茶を入れて食卓で使う時には鍋敷きの上に置くので、その分少し高さを出すために、すそに縁飾りをつけました。(なんだかんだと問題はありながら、帳尻合わせはしっかりやる派。)

(ハンドルの根元が下過ぎて、ボタンが留めにくいのが玉に傷。)

(鍋敷きの高さ分をカバーする飾りは、鎖編みのループです。)

本体が出来たので、次はいよいよバラの飾り作りへ。

以前作った巻きバラ(2/08/16のブログ)と同じ要領で作りましたが、変更点もあります。長編み5目で1つの花びらにしていたところを6目に増やしたのと、花びらと花びら繋ぎの目が細編みだったところを引き抜き編みにしました。以前より花びらのカーブが大きくなって、形がよりはっきりしたと思います。

 (こんなのを編んで、)

 (端からくるくる巻いて、裏で留めます。)

 (花びら10枚の大きなバラを3つ作りました。)

(がくも作ってみました。表側からちらっと見えて、いいバランスに。)

最初は同じ大きさの2色のバラを3つずつ付けるつもりでいたのですが、とりあえず出来上がったバラを3つ本体の蓋の取っ手の周囲に置いてみたら、思ったよりも隙間が少なかったので、濃いめのピンクの方は一回り小さくする事にしました。同じ作り方で、花びらを5枚に減らしました。蕾のつもりだったけど、あんまりそれっぽくは見えませんね。

(ついでに葉っぱも3枚作りました。)

出べそ(?)の周りに縫い留めました。ちらちら見えるグリーンがいい感じです。



毛糸が太かったためか、想像していたより花のボリュームがあって、最初にイメージしていた物とはちょっと違う仕上がりになりましたが、これはこれで満足の出来る作品になりました。かぎ針で編んだ本体は昔ゴム編みでふっくらと編んだものに比べると薄くて、保温性に疑問がないわけではありませんが、文字通り食卓に花を添えるという点では文句はないので、目をつぶる事にしましょう。見た目重視の女子会にぴったりのティーコゼーになったんじゃないかな。可愛すぎて痛いと思われる可能性も、無きにしもあらずですが。

You Might Also Like

0 コメント