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ハートのテーブルランナー (3)

2/13/2018

初めて全ての過程をミシンで作ってきたハートのテーブルランナーも、いよいよ周囲にダブルバインディングをして完成です。トップのパッチワークはおとなし目の色でしたが、バインディングは見える量が少ないので思い切って真っ赤にしました。ぐっと引き締まったんじゃないかな?

(完成品をダイニングテーブルに置いてみました。)

今までは表からミシンをかけても裏に回したらその後は手まつりしていましたが、今回は表から落としミシンをして裏に回した布端を一緒に縫うつもりなので、バインディングに使う布の幅をいつもより多めの2-1/2インチとりました。まずは、2-1/2インチ幅のストリップ作りから始めます。


1/2ヤードほどの布を、全部1/2インチに切ってしまいました。残った分はまた何かの機会に使うようにとっておきます。バインディング用の布は、端がスカラップの様な曲線でない限りバイヤスではなく布目に沿ってカットして、必要な長さにつないで使います。


 布の耳を避けて、ストリップを90度に重ねて、45度の角度で縫い合わせます。


1/4インチの縫い代を残して余分をカットし、縫い代はアイロンで割っておきます。このテーブルランナーには、4本分プラスαの長さが必要でしたので、ストリップは5本用意しました。

ストリップの幅を半分に折ってアイロンをかけます。布端(輪でない方)を、トップの大きさに切りそろえたテーブルランナーの端に合わせて、縫い代1/4インチで周囲をぐるりと縫います。縫い始めは、布端から30cmくらいを縫わずにおいておきます。それによって、最後にストリップを輪につなぎ合わせる時に縫いやすくなります。



角を綺麗に縫う縫い方は、こちらです。


端から1/4インチ手前まで縫い、


本体の角に合わせて45度の角度をつけて次に曲がる方向と逆方向に一度折り曲げてから、


次の辺の端のラインに合わせて折り曲げ直します。こうしてから、今折った角の端からその次の角の1/4インチ手前まで縫い代1/4インチで縫います。

周囲を縫い進めて元に戻ってきたら、縫い始めの地点から30cmほど手前で一旦糸を切り、最初と最後の2枚のストリップを輪につなげます。ここでも厚みを分散させるために斜めにつなげたいので、ちょっと面倒ですが一工夫します。まず、正しい長さを決めるために、それぞれのストリップを適当なところで折って突き合わせになるポイントを見つけます。そのポイントからストリップの端までに15cmくらいの余分があるようにしておくことがミソです。それ以上は必要ないので余分はカットしてしまいます。

(写真ではちょっと間が開き過ぎですが、こんな感じで突き合わせます。)

 (ここが突き合わせのポイントね。幅の中心のところにマークしておきます。)

ポイントを合わせながらストリップを中表に90度に合わせて、ポイントを通るようにストリップに対して45度の角度でミシンをかけます。

 (斜めに引いたライン上を縫います。)

縫えたら、縫い代1/4インチを残してカット。縫い代はアイロンで開きます。


たるみも引きつりも無く、すっきり閉じることが出来ました。


縫い残していた部分を続けて縫い、ぐるりと周囲にストリップがつきました。


バインディングを裏側に折り返し、表から落としミシンで縫い留めます。この時、裏に回したバインディングの端を一緒に縫うようにします。

(表から落としミシン。)

(裏でミシンがしっかり布を捉えています。)

これで完成です。

今回初めてのウォーキングフットもそんなに違和感なく使えたので、これからも作品作りをしながらもっと慣れていきたいと思いました。


完成したテーブルランナーを何気なくコンソールテーブルに置いてみたら、長さも幅もぴったりでした。ここで使ってもいいなあ。でも、ハートが隠れちゃうのがもったいなくて、上に何も置けなくなっちゃいそう。どこで使うにしても、可愛くてお気に入りの作品であることに変わりはないですけどね。

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ハートのテーブルランナー(2)

2/11/2018

トップになるパッチワークの材料は手元にあった端切れだけで上手くまかなえたのですが、裏布とバッティングは新たに買いました。甘過ぎない仕上がりにしたくて、裏布にはちょっとパープルがかったグレー地に小さな鳥が飛んでいる柄を選びました。今回は初めてミシンでキルトをしようと思うので、バッティングはロフトの少ないタイプのものにしました。

出来上がったトップの大きさを測ると、約13インチx65インチ/約30cmx165cmでした。バッティングと裏布は、トップより一回り大きくとらなければいけません。1ヤード買ってきた裏布を17インチ幅で縦に2本カットして繋げたら丁度いい長さになったので、バッティングもその大きさに合わせてカットしました。裏布・バッティング・トップの順に重ねて、所々キルト用の安全ピンで留めて、キルトの準備は完了です。

 (3枚を重ねます。)

 (キルト専用の安全ピンを使っています。)

(さあ、準備OK。)

さて、いよいよウォーキングフットを使ったミシンキルトにチャレンジします。以前使っていたミシンが壊れてこのミシンを買い換える時、決め手になったのは、ウォーキングフット・フリーモーションが出来るキルティングフット・ミシン本体にセット出来る作業テーブルの3点がおまけで付いてくることでした。興味はあったけれど遠くから憧れの目で見ていただけの長い片思いの時期を経て、はやる心を抑えきれません。

(これがウオーキングフット。)

ミシンの押さえと押さえを留めている軸を取り外し、ウォーキングフットに付け替えます。


テーブルもセットしました。もっと大きいともっと良かったんだけど、おまけだから文句は言うまい。小物を作るには十分だと思います。


端切れで試し縫いをしてみました。ミシン本体の送り歯で布の下側から布を後方へ送っていくだけでなく、上側からもダブルで送ってくれるので、厚みのあるところでも快調にストレス無く縫い進みます。いい感じです。


いよいよ本番。縫い目に沿って落としキルトをしていきます。

(落としミシンをするには、針の落ちるポイントがよく見えないのがちょっと不満かも。)

ブロックとサッシュとストーンの間の直線と、ピンクのハートとダイヤの輪郭に、落としミシンをかけました。


裏から見た方が、縫い目がよくわかりますね。


トップの大きさに合わせてバッティングと裏布をカットします。


最後に周囲をダブルバインディングで仕上げます。それはまた、次回に。

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ハートのテーブルランナー⑴

2/08/2018

ハートのブロックが出来たので、それをメインに使っていよいよテーブルランナーにしていく作業に入りました。ミシンピーシングにも慣れてきて、作業が楽しいです。可愛いのが出来つつあります。

(出来上がったトップの一部です。)

ハートのブロックを作った時の副産物のスクエアトライアングルを4枚ずつ使って、2枚のフォーパッチを作ります。まずは並べてみて、バランスを確認してから、


縫い合わせます。


元々はハートのブロック4枚を横に並べて作るつもりでしたが、予期せぬ計画の変更からたまたまハートのブロックと同じ大きさのこのフォーパッチが2枚出来ることになったので(詳細は前回のブログを呼んでね。)、両端にこの2枚を足して、予定よりも少し長めのテーブルランナーにすることにしました。

(こんな感じに並べようと思います。)

テーブルを挟んでどちら側からもハートが正しい向きに見えるように、向きを交互にして並べるところがミソです。

これだけではちょっと物足りないので、サッシュをつけることにしました。散々いろいろな布を合わせて考えてみたけれど、サッシュは白系統の生地を3種類ランダムに合わせて、ストーンは濃いめのグレーにして引き締めることにしました。冒険は避けて、オーソドックスなところに落ち着いた感じです。結局それが私の個性なのかな。

サッシュ用の生地は2-1/2インチx8-3/4インチに、ストーン用の生地は2-1/2x2-1/2インチにカット。


設計(?)通りに、1列ずつ縫い合わせていきます。


横に縫い合わせたら、それをさらに縦に縫い合わせて1枚にました。白いサッシュを入れたことにより、ハートの形がくっきりした気がします。


これでトップが出来上がりました。次回は仕上げです。

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バレンタイン向けハートのブロック

2/07/2018

2月に入って、バレンタイン用のプロジェクトに取りかかりました。ハートのデザインにもいろいろあって、どれで行こうか迷うのも楽しい時間でした。このパターン、名前は知りませんけれどよく見るデザインですよね。一列に並べて、テーブルランナーに仕上げるつもりです。

(これを4つ作って横に並べる予定です。)

手順はこんな感じです。

⑴  裁断する。


ハートのモチーフに使うピンクは、濃淡それぞれ5インチx5インチが8枚ずつ必要です。


バックグランドになるグレーは、2インチx2インチを16枚、5インチx5インチを8枚カットします。

⑵   配置を決める。


本来はこのまま作るつもりだったのですが、ハートの上半分で使う2インチx2インチのグレーの生地が考えていたよりも小さく、ほんの少しの事ですがこのままでは考えていたようなハートの形にならないとわかりました。この生地がもう使いきりで切り直す余分がなかったので、急遽土台のピンクの生地の方を小さくする事で対応しました。ハートの下半分に使うハーフスクエアトライアングルは、対角線上を縫うはずだったところ、対角線の両横1/4インチの位置に2本ミシンをかけた後で対角線上を切り、上半分で使うブロックと大きさを揃えることにしました。

⑶  というわけで、4枚1セットの上2枚を4-5/8インチx4-5/8インチにカットし直しました。


⑷  ハートを組み立てる。

①  上半分で使うピンクの布の並んだ角2箇所にグレーの小さい四角を角を合わせて置き、両方で山形になるように対角線状に2本ミシンをかけます。



縫ったミシン線から外側1/4インチのところをカットし、アイロンでグレーの生地を外側に倒し、四角形に整えます。


②  下半分で使うピンク8枚には同じ大きさのグレーの生地を中表に合わせて、対角線を引き、その両横1/4インチのところに2本ミシンをかけ、対角線状でカットします。①で作ったのと同じ4-5/8インチ角のハーフスクエアトライアングルが16枚出来ます。ハートのブロックにはこの内の8枚を使います。同じものが2枚ずつ出来るので、ハートのブロックに使わない残りの8枚で、後で別のブロックを作ります。


対角線でカットしてアイロンで広げると三角にはみ出すドックイヤーは、ハサミで切り取り、きれいな四角形に整えておきます。


③  ハートに組み立てる。

予定通りの組み合わせで並べてみると、こんな感じ。これを、普通のフォーパッチの要領で縫い合わせます。


これで4枚のハートのブロックが出来ました。


 サイズの変更などで苦労したけれど、なんとかくじけずにメインになるハートのブロックが出来て満足です。新たに布を買うことなく今手元にある生地だけを使っていて、良い在庫処分になっているところも気に入っています。時間が少ない中ですが、うまく完成まで持っていきたいと思います。