2.5インチストリップだけで作るSister's Choice

3/09/2017

以前紹介した2.5インチ幅の布のセットを覚えていますか?バレンタインの時に使ったモノトーン中心のセットとは別にピンク系とブルー系のミックスされたセットも買ってあったのですが、それを含めて2.5インチのストリップだけを使って時短ミシンパッチワークにチャレンジしました。時短を目指す時に出がちな布の無駄がほとんど無く、とても面白い作り方です。普段からよく見ている、"Missouri Star Quilt Company" のYouTube で見つけて、いつかやってみたいと思っていました。(趣味と実益を兼ねたリスニングの教材として、何度も見ていたの。)Sister's Choiceの名前で知られている古いパターンですが、"Jenny's Studio Star Quilt" のタイトルで動画になっていますので、興味のある方は検索してみて下さい。肝っ玉母さん(京塚昌子?)のような雰囲気のJennyさん(お店のオーナー)が、ユーモアたっぷりに豪快かつ丁寧に教えてくれます。謎のタイトルの理由も説明しています。作り方はパズルのようで、ちょっとした頭の体操にもなりますよ。


(出来上がりは、縫い代込みで10.5×10.5インチ。)

使ったのは、このセットの中から2種類を1枚ずつと、自分で切った白の2.5インチ幅の布2枚です。(長さは、元の布の幅いっぱい、42インチです。)それで、上のパターンが2枚出来ます。

今回はピンク系とブルー系を1枚ずつセットで使って、コントラストを楽しむ事にしようと思います。)

《作り方》

①  コントラストの強い布を2枚用意する。


②  2枚を重ねてロータリーカッターで端を少しカットして揃えたあと、2.5インチ幅に1回、その後4.5インチ幅に4回カットする。

(2枚重ねて、ザッザッっと切っていきます。)

     5回切ると、これだけのピースが出来ます。


③  ②で残った布に白いストリップを重ねて、重なっている分だけ縫い代1/4インチでミシンで縫い合わせる。

(今は余っているように見える白いストリップも、後できれいさっぱり使い切ります。)

④  2セット重ねて端を少し切って揃えた後、2.5インチ幅で8回カット。
     残った白い部分からも、2.5インチ幅で8回カット。


     ミシンで縫った分は、開いてアイロンをかけます。


     これで必要な部品が揃いました。

⑤  縫い代1/4インチで、違う柄同士の②と④を縫い合わせて、4.5×4.5インチの正方形にする。

(色をシャッフルするのが、ミソです。)

⑥  ④でカットしてあった2.5×2.5インチのピースに対角線を引き、写真のように外側の角を合わせて線の上を縫う。



     縫ったミシン目の1/4インチ外側を切る。開いてアイロンで整える。

     *次のひと手間は、このパターンには必要ありませんが、楽しいオマケとしてオススメです。
      今 縫ったミシンの1/2インチ外側にもう1本ミシンをかけ、その間を切ると、ハーフスクエアトライアングルが出来ます。

(右のが、オマケ。1.5インチ四方に整えて、ストックしておきます。)

⑦  反対側も同様の作業をする。こんな物が4枚出来る。


⑧  ②の2.5インチ四方のピンク1枚と、④の白とピンクのコンビ4枚と、⑦を4枚組み合わせて、ナインパッチの要領で縫い合わせる。

(縫い代はもちろん1/4インチで。)

(先ず1枚完成です。)

⑨  残りの材料で、もう1つ同じように作る。(この段階で材料はカット済みなのが、面白いところ。)

(2枚を並べてみました。)

同じ色の組み合わせで逆パターンの物2枚分が一緒に出来ていくのが、面白かったです。まるでマジックの様にパターンが出来ていく動画に惹かれて
好奇心から試しに作ってみたのだけれど、調子に乗って3セットも作るうちに、なんとなくコツが掴めたような気がします。これだけあればテーブルランナーか何か作れそうな気がしてきたけど、どうしようかな。

(とりあえず、3セット6枚を作ってみました。)

そしてそれに伴い、副産物の小さなハーフスクエアトライアングルの数も結構たまりました。こっちは何を作ろうかなぁ。並べて遊んでいるとあっという間に時間が経ちます。こんなワクワクの連鎖を感じられるのも、小さな端切れもなるべく捨てたくないというリサイクル精神(貧乏性?)の賜かしら。

(きれいに切りそろえて、出番を待っています。今のところ各色8枚ずつで計48枚。)

いろんな事が出来そうですね。



今まではピーシングもキルティングも基本的に手縫いでやっていましたが、去年あたりからカット済みの生地やミシンを使うのも悪くないなあと思い始めています。良いところは、何と言っても「速さ」。デザイナーがプロの感性でセットしてくれた布合わせをそのまま使えるなんて、実際に縫う作業時間だけでなく布屋さんの棚の前であれこれ悩む時間もぐっと短縮出来ます。ああでもないこうでもないと布合わせに悩むのが醍醐味とも言えますが、最初から布合わせに自信を持って始められるのは結構大きい事です。「たまにはそういうのも良いかなあ。」という寛容な気持ちになって来たのは、歳のせいでしょうか?心配なところを敢えて挙げれば、「正確さ」と「「丈夫さ」かな。ミシンで長い距離を一気に縫って、縫い線をカッターで容赦無くカットしていけば、どうしたってそこからほつれ易くなるでしょう。その分後で密なキルティングが必要になる気がします。ピーシングをミシンでするなら、キルティングもミシンで、出来ればインターセクションを通るようなデザインでしたいところです。手でピーシングをすれば、インターセクションのところで必ず返し縫いをしながらぴったり合わせられるし、それだけ丈夫になると思います。いくら仕上がりが速くても、ピースの角が合わないのが気になる人は出来上がってからもきっとそこが気になるので、ミシンでガーッはやはりお奨めできません。

浅く長くとは言え、パッチワーク歴30年の私。それでもミシンピーシングはまだまだ初心者です。「今は修業の時と思って、色々な方法で数を作ってみようかな。」と、
今回のチャレンジでミシンピーシングにも興味が出て来ました。いや〜、面白かった〜。

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