古いネクタイで小さなポーチ
3/24/2024我が家の旦那さんも60歳を超えて早数年が経ち、 サラリーマン生活の形見のようなワイシャツや背広を徐々に処分する気持ちになったようです。海外で頂いたネクタイの中には珍しい色やデザインの物もあったりして面白く(サンタさんの顔がドーン!とか)、見えるところに置いてあったりしていましたが、最近思い切ってかなりの量を処分しました。そんな中でも、お気に入りだったネクタイを使って何か作って現役時代の思い出を残そうと考えて、結局定番の小さなポーチを作ることにしました。今までたくさん作って来た花柄などのフェミニンな雰囲気とは一味違うマニッシュな物が出来ましたよ。
(完成品のサイズは大体、縦9x横12x幅2cmです。)
まずは手始めに、何本か解いて洗ってみることにしました。ネクタイを解くなんて人生で初めてです。
今回はまとめて4本解きました。このネクタイだけ布も芯も3ピースで出来ていました。その他のは布が2ピースで芯は1ピースでした。ネクタイにもいろんな作り方があるのね。
ネクタイの形を生かした布小物もよく見かけるけれど、今回使うネクタイは結構使い込まれた物なので、やはり一度分解してきれいに洗わないと材料としても使えない気がしました。表示を見ると全部絹100%で手洗いもダメな感じでしたが、何しろ最近大胆にも袋帯を手洗いして気が大きくなっている私の事、躊躇なくおしゃれ着洗い用の洗剤で手洗いしちゃいましたとも。そして、タオルドライをしてから陰干しして、湿り気が少し残っているうちにアイロンを掛けました。これで材料の準備は整いました。
(洗濯して、サッパリしました。)
記念すべき試作品第1作目は、小さな布になってもいかにも元はネクタイだったと分かるような派手目なレジメンタルタイを使いました。私の好きだったネクタイです。
12cmのファスナーを使う事にしたので、それに合わせて裁断はこんな感じにしました。
表生地(ネクタイ生地) 11x15cm 2枚
接着芯(表生地に貼る) 11x15cm 2枚
内布(ダンガリー生地) 11x15cm 2枚
8x15cm 1枚
内布も、旦那さんがよく会社に着て行っていたボタンダウンのシャツから取りました。首周りが擦れてしまっても他の部分は傷んでいなければ、襟台のところで切ってしまい、残りの身頃や袖だけ手芸材料用に保管してあったので、それを使うのは今回のコンセプトにピッタリだと思いました。ポケットは、シャツの前立て部分がポケット口になるようにしました。前立てに少し厚みがあるので、いつもだったら三つ折りしてポケット口を縫うところをパスできて楽ができると思ったのですが、あまり丈夫ではなくてそこは期待はずれでした。前立ての幅でもう一度二つ折りしたら、アイロンを掛ける手間は省けてポケット口もしっかりしたと思うので、そうすれば良かったと思います。(そして、更に最後にポケットに関しての失敗が発覚します。それは最後のお楽しみ?に。)
内布の1枚にポケットを仮留めしておきます。
まずは、表布と裏布で挟むようにファスナーを付けて、ファスナー脇を端ミシンします。
内袋を本体の中に入れた時に、なんだかポケットがブヨブヨと浮いているのに気がつきました。ポケットがふにゃふにゃと浮いて来て、それが邪魔で物が入れにくいという、本末転倒な状況が生まれてしまいました。ここで初めて、マチを作るんだったらポケットがマチと干渉しないような大きさに調整しないといけなかったことに気付いたというわけです。最初の計画通りぺったんこポーチのままだったら、全然問題なかったんだけど。良かれと思って作っている途中で設計変更をすると、逆にこんな目に遭うこともあります。考えが浅かったと言うか、何と言うか。この先同じ間違いを繰り返さないように気を付けます。
それでも外から見ればきちんとした物が出来ているから、まあ良しとしますかね。(我ながらポジティブ!)使い難くはあるけれど使えないわけでもないから、旦那さんに使ってもらうことにしました。本来その為に作ったんだから、私が持つより良いよね。
0 コメント