2019年春に思う事
4/28/2019気がつけばもう4月も終わりかけていて、日本では平成が終わろうとしているのですね。昭和から平成になる時も、我が家は海外(カナダ)駐在中でした。改元という国の一大事に、二回もその空気の中に身を置けない事態になるなんて、若い頃には全く考えてもいませんでした。でも私、どこに住んでいても、心は常に日本人ですからね〜。
さて、アメリカももうすっかり春になりました。今日は、桜の開花の噂を聞いてお花見に行った時の様子を、紹介したいと思います。
今年最初のお花見は、4/6にシンシナティのオルトパークへ。ここには毎年来ていますが、今年はタイミングが一番良かったかもしれません。日米協会が手入れをしているまとまった数の桜の木が集まっているエリアが更に整備されて、すぐ横にランニングコースのようなものが完成間近まで出来ていました。歩いたり走ったり、また途中所々に置かれた簡単な運動器具で運動しながら桜の花が楽しめる、とても素敵な場所になりそうです。私達が行った日は、日米協会の関係者なのか日本人とアメリカ人が一緒に(おそらくボランティアと思われます。)作業をされていました。感謝です。
(このエリアの桜はまだ若いですが、今後が楽しみです。)
(こちらは、結構な大木です。)
(満開〜。)
(水仙も満開〜。)
(白いマグノリアと水仙。)
いかにも休日の午後らしく、子供連れの家族も恋人同士っぽい人たちも、みんなニコニコして心から楽しんでいるようで、見ていてこちらまでなんだか嬉しくなっちゃいました。「XXちゃん、ちょっとそこに立ってみて。」と、桜の下に子供を立たせてカメラを向ける家族連れを見ていると、国が違ってもやっている事は同じだなと思いました。
4/13はもう少し足をのばして、ハイウェイを北へ1時間半ほど行ったところにあるオハイオ州デイトンの航空博物館へ。巨大なかまぼこ型の倉庫のような建物がいくつもあって、その中にテーマごとに沢山の飛行機が展示されています。ここになぜか桜が植えられていると以前から聞いていましたが、去年行った時にはまだ時期が早過ぎたので、綺麗に咲いているところを見たのは今年が初めてでした。
(奥の方まで桜の木が続いているの、わかりますか?)
広い駐車場から博物館に向かう途中少し脇に逸れて行くと、色々な航空部隊のモニュメントが小路の中に並ぶエリアがあり、その先の広々とした芝生の上にお行儀よく3列(だと思ったけど)に並んだ100本ほどの満開の桜がありました。並木というわけでもなく、このように整然と規則的に並んでいる沢山の桜を見るのははじめての経験です。エントランス近くにも桜のエリアがあるようですが、近くに車を駐める場所がなく、車窓から探しましたが残念ながら花は確認できませんでした。どんな経緯でいつ頃植えられることになったのか、興味を持ちました。
そもそも人気のある航空機専門の博物館なのですが、近くに住んでいる日本人の方が毎年ここの桜の開花状況をブログで発信されているほどなので、日本人の間ではよく知られた桜の名所なのではないかと思います。
今回は時間もたっぷりあったので、桜だけでなく、初めて博物館の内部も見学してきました。全体の印象としては、アメリカ空軍に対する敬意や感謝の念が溢れているような気がしました。航空機の歴史は戦争の歴史でもあり、第二次世界大戦に使われた飛行機が展示されている中には、零戦もありました。飛行機と桜の組み合わせで私が連想したのは、「同期の桜」。「同じ航空隊の庭に咲く〜。」です。平和な現代を生きる私たちは、戦争の勝ち負けや善悪とは関係なく、桜のように散る最期をわかりながら飛び立っていった当時の日本の軍人さん達に、本当に正当な敬意を払ってきたのでしょうか?ただ綺麗な桜を見に行くだけのつもりだったのに、過去の事も未来の事も、いろいろ考えながら博物館を後にしました。
《おまけ》
春の訪れを感じた話を、もうひとつ。我が家の玄関に飾ってあるリースの内側にロビンが巣を作って、中を覗き込むと小さな青い卵が3個。主人も私も普段玄関を使っていないので、久しぶりに玄関から迎えたお客様に指摘されるまで全く気付きませんでした。絵の具で塗ったように鮮やかなこの色が自然の色だなんて、信じられないですよね。(全然関係ないけど、ティファニーブルーってこの卵の色に由来しているらしいですね。)ちょうどイースターの時期で、自然からの贈り物って感じで嬉しい驚きです。
(親鳥来た〜。)
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