この夏サンフランシスコを旅行し、長女夫婦にも会って来ました。同じアメリカに住んでいると言っても、シンシナティからサンフランシスコまで飛行機(直行便)で5時間もかかる上に、時差だって3時間もあるのよ。アメリカって広いな〜。日本からは勿論ケンタッキーからですらちょっと遠く感じていた2人の生活ぶりを、今回この目で実際に見る事が出来て、仲良く堅実に暮らしている様子に安堵しました。
閑話休題。
訪ねて行ったアパートで、2年前に娘に作ったロールコスメケースを見かけました。(2014年8月にブログに書いています。ご参考まで。)「おお、まだ使ってくれているのね〜。」と、嬉しかったのですが、結構汚れが目につきます。ブラシ部分が裏地に直接当たるから、どうしても汚れるのね。製造者責任として(?)、その場で作り直しを申し出ました。
娘には、「入れたい物のサイズも本数も変わらないので、基本的には同じ形で。フラップはもっと大きく。」というリクエストをもらいました。具体的に希望を言ってもらえると、作り甲斐があります。
《材料》
家に帰って、日本から少しだけ持って来た生地の箱を覗いてみると、なんと初代のと同じラミネート生地が入っていました。(ほんの数ヶ月前の荷造りのことをもう忘れているのに、軽いショックを覚えましたが。)娘に相談したところ、好きな生地だからまた同じでも良いと言ってくれたので、表の生地はこれに即決です。裏地用には、クリームイエローのサテンを新たに調達しました。
《作り方》
以前の型紙を参考にして、フラップの長さを調整して裁断しました。元々フラップは5㎝としていたところを、今回はたっぷり12㎝とったので、縦方向に7㎝長くなっています。横はそのままです。写真で見る限り初代ケースのフラップは5㎝も無いようなので、娘のを作った後型紙を作り直していたのかもしれませんが、これまた覚えていない…。やはり記録を残すのは大事ですね。
(この型紙の縦の長さだけ変えました。縫い代は、本体の周囲に5㎜。)
ヒモは、縫い代無しで2.5㎝×40㎝に切った生地を三つ折りにして端ミシンをかけて作りました。前作より、出来上がりが少し長くなる予定です。
(ラミネート生地を縫う時には、専用の押さえとクリップが不可欠です。)
表に返した時に形がきれいに出るように、角は斜めに、カーブは三角に数ヶ所、縫い代を切り落としておきます。もちろん、ミシン目を切らないように注意して。
返し口から表に返して、形を整えます。私は編み棒を返し口から入れて縫い目に沿ってしごくようにして角とカーブをきれいに出し、アイロンがかけられないので、出来上がり線で折り癖がつくようにクリップで周囲を何ヶ所か留めてしばらくおいておきました。このラミネート生地は厚みがあるので、こうしておくと後で端ミシンをかける時に作業が楽です。
開いている返し口を出来上がり線で折りながら、ポケット口に端ミシンをかけます。
次に、ポケットに仕切りをつけていきます。必要なポケットの数は7つ。
ここでも、縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをします。ポケット口は一番力がかかると思うので、3重に縫いました。底の方は5㎜程手前で縫い止めて、少し遊びをもたせました。(効果があるかどうかわからないけど、感覚的に。)
全体像はこんな感じ。
一番長いブラシを入れてフラップを折り返した時に、フラップがポケット口まで来る計算です。
最後に、ヒモの先に丸カンとチャームを付けて、出来上がりです。
使用時には、こうなります。ポケットにブラシ類を入れて、上からフラップを被せて、
【おまけ】
生地がまだ残っていたので、ついでにファスナーポーチも作りました。これと同じ形で生地違いの化粧ポーチも長い間使ってくれていたのだけど、これで化粧品用のポーチとロールケースが同じ生地で揃いました。気分も新たに、セットで使ってくれると嬉しいな。