Baking

久々のロールケーキに日本を想う

6/22/2016

先週半ばに船便が届きました。思っていたよりずっと早かったので、何故か得した気分です。大切な食器やお菓子作りの道具などの使い慣れたお気に入りの物達が手元に届き、生活が落ち着いていくのを実感しています。


特別な道具が必要ないので、こちらに来て以来お菓子は巻き巻きバラのアップルパイ(過去の記事も見てね)ばかり作っていたのですが、お菓子作りの際の私の右腕とも言うべきキッチンエイドのスタンドミキサーも船便で届いたことなので、試運転を兼ねて久々にロールケーキを作りました。前回のアメリカ滞在中に買って日本に持ち帰っていたミキサーなので、久し振りに正しい電圧で働けて、心なしかご機嫌もよろしいような。

(このケーキ皿もランチョンマットも、船便で着いたばかり。)

生クリームと一緒にイチゴとキーウィを巻き込んだので、切り口の色が綺麗です。アメリカのイチゴって、1つのパックの中に色々な大きさのものが混在していてワイルドです。野菜も果物も基本的に量り売りだから、日本のように大きさが揃っている事の方が逆に不思議に思えるのは、こちらに慣れてきた証拠かもしれません。

(大人と子ども程大きさの違うものが1つのパックに。)

(こちらのオーブンは華氏の設定です。340℉で15分。ムラなく綺麗に焼けましたよ。)

生地が焼き上がったら網にとって冷まし、ひっくり返してオーブンシートをはがします。端が固くなっていて巻きにくいので、少し切り落とします。

巻き終わりの端は、少し角度をつけておくと収まりが良いです。巻き始めの方には、何本か浅く切れ目を入れておくと巻きやすいです。

(左側が巻き始めで、右側が巻き終わりね。)

生クリームを塗って、用意していたフルーツを散りばめます。手前に多めに配置するのがコツです。

(冷凍ホイップクリームが珍しくて、初めて使ってみました。)

手前からくるくる巻いて、巻き終わりを下にしてラップに包んで冷蔵庫で冷やします。


(数時間後ラップを外して端を切ってみると、しっかり形が整っていました。)

基本的にアメリカには(少なくともこの辺りには)、バターケーキやパイは有ってもスポンジケーキの類が無いのよね。何故なんだろう?本当に不思議です。スタバは有っても喫茶店やケーキ屋さんが無いというのも、ちょっと残念な点です。お洒落なケーキ屋さんも美味しいケーキも選り取り見取りの日本って天国だったなぁ、としみじみしちゃう、食いしん坊の私なのでした。

《ロールケーキ生地 》

     〈材料〉  20㎝×30㎝の型1枚分

     薄力粉                              45g
     砂糖                                  65g
     卵                                      3個
     バニラエクストラクト     少々

Wreath

夏を迎えるひまわりリース

6/12/2016

5月下旬から、アメリカの学校はもう夏休み。6月に入ると、気温の高い日には、住宅地の中でも水着姿の子供達を見かける事も出てきました。


ご近所の様子が冷静に見えて来たこの頃、気になり出したのが、我が家の玄関まわりの色の少なさです。ふと気が付くと、明るい陽射しの中でご近所の家々の玄関先には色とりどりの花が溢れているではないの。えっ、皆さんいつの間に庭仕事を?そしてご近所の目が心配になる、新参者の私です。(多分考え過ぎ。)

我が家はと言えば、低木の緑と今が盛りのカシワバアジサイの白と、少し時期を過ぎたマグノリアの花も白と、悪くはないけど確かに地味です。慌てて近所のナーサリーへ行き、ピンク色のペチュニアの大きなハンギングを買い、玄関先に飾りました。ええ、これでは全然足りないのはわかっていますとも。ああ〜、私に考える時間をください!

まずは出来る事から始めようと気持ちを切り替え、玄関にお花のリースを掛ける事にしました。ドアの色が黒なのも地味な印象の原因かと思いまして。勿論手作りします。


材料を買いに手芸材料屋さんに行くともう夏の造花が半額になっていました。黒いドアに映えそうな鮮やかな黄色のひまわりをメインに、ひまわりの葉より少し深い色の繊細なグラデーションのアイビーをサブの材料にすることに決めました。作ってみると、花材が2種類だけでも、ひまわりの花の大きさに変化があった為か単調にならずに済んだように思います。

(ひまわりは$3.99、アイビーは$6.49で購入。)

(リースはセールになっていませんでした。直径18インチのリースが$4.99。)

リボンは、こちらに着いて早々にセールで見つけて買ってあった物です。リネン風のベージュのリボンの中央に白いレースが置かれていて、両サイドにワイヤーが入っているので形がきれいに整えられます。まだまだたっぷりあるので、この後も使いでがありそうです。

(こちらも半額セールで。2.5インチ幅10ヤードで$2でした。)

赤いチェックのリボンだったらもっと元気な感じのリースになりそう。でも、これはこれで大人っぽい(歳相応な?)リースになったような。花の茎の部分を短く切って枝の間に差し込んでいるだけなので、その気になれば簡単に素材を足したりスイッチしたり出来ます。

これをきっかけに少しずつ夏を迎える準備が出来たら良いな、と思います。


Hello, America!

6/06/2016

アメリカに着いて3週間が経ちました。昨年の9月から主人が一足先に単身で来ていたので、既に生活に必要な最低限の物は揃っている状態で、大きなストレス無く新生活を始められました。(私はね。主人は大変だったと思うけど。)何よりも大きいのは、この地域(ケンタッキー州最北部)に住むのが2回目である事です。前回の良い印象が残っているので、心配より楽しみな気持ちの方が大きいのが正直なところです。


実は、1996年から2002年までアメリカに住んでいたのですが、その内の2年半程をこの地域で暮らしていました。子供達がアメリカで初めて通った小学校もここにあり、短い期間ですが濃〜い思い出のある場所なんです。

今日は、この地域を含め前回のアメリカ生活に因んだ過去の作品を1つ紹介して、アメリカからのブログ第1弾にしたいと思います。

 
(思い出を繋ぎ合わせて。)

これは、前回のアメリカ滞在中に娘達が着ていた古いTシャツを12枚繋いで作ったTシャツキルトです。帰国後しばらく経ってから、着なくなっても捨てられず残してあった物から選んで作りました。

最上段左から、
D.A.R.E.                    上の娘が小学校でアンチドラッグの教育を受けた時にもらったTシャツ
VPE コーラス            3つめの小学校のコーラス部のTシャツ
ニューヨーク            NY旅行の時に下の娘に買った自由の女神姿のミニーのTシャツ 

2段め左から、
Six Flags                   当時はワーナー系の遊園地だったので、そのキャラクターが描かれています
ミッキーマウス        フロリダのディズニーワールドで上の娘に買ったミッキーのTシャツ
Southern                   上の娘の中学の体操服(実は真ん中にマジックでばっちり名前が書いてあります) 

3段め左から、
VPE パトリオット     いかにも愛校心が育ちそうな、3つめの小学校のTシャツ
ケンタッキー大学     バスケ部が全米大学選手権で優勝した時は、町中が大騒ぎでした
Tree Top Singers         2つめの小学校のコーラス部のTシャツ
 
最下段左から、
The Cat In The Hat     フロリダのユニバーサルスタジオで買った、下の娘が大好きだった絵本のTシャツ
シンシナティ             姪が遊びに来た時に、シンシナティ空港で娘達と3人お揃いで買ったTシャツ
チリーウィリー         これもユニバーサルスタジオオーランドで買って、姉妹お揃いで着ていました

Tシャツの生地は薄くて伸び易いので、それに合う接着芯を裏に貼ってから必要な大きさにカットするのがコツです。また、白いTシャツが多くて色彩的につまらないので、カラフルな色の無地の布を間に挟んで少し色を足す工夫をしました。

壁掛けにするつもりで作ったのですが、いつの間にかひざ掛けになって家族で使い倒し、すっかり柔らかくなっています。このキルトも船便に入れました。今頃はまだ太平洋上でしょうか。こちらに着いたら、里帰りみたいなものですね。

同じ土地に戻って来たと言っても流石に20年近い年月が経っているので、新しいお店や制度など、覚えないといけない事が沢山あります。教えてもらいながら少しずつ慣れていけたら良いな、と思います。

子供だった娘達も今やすっかり大人になり、家を離れました。ジェニーももういません。さてさて、夫婦2人だけのアメリカ生活はどんな風になる事やら。今回も前回同様、楽しい思い出が沢山出来るように頑張っていきます。手作りブログもぼちぼち再開したいと考えていますので、今後とも宜しくお願いします。

さあ今日もケンタッキーの空の下、頑張るよ〜!


《思い出ギャラリー》

(コンサートの後、他のメンバーと。)

(小学校の校内発表会で。) 

(9・11前のニューヨーク。日本から遊びに来ていた両親も一緒に女神像の頭部まで階段で上りました。)

補足) D.A.R.E.:Drug Abuse Resistance Education の略。ドラッグの危険性を啓蒙する内容で、全米で行われる教育プログラムのようですが、そもそも小学生の内にこのような教育を始める必要がある事自体に、親としてかなりショックを受けた記憶があります。そんな意味で、このTシャツを思い出キルトに入れました。