Sewing

慶事用のサブバック

11/17/2024

日頃から、 気に入ったリユース帯を、セールの時を狙って少しずつ手芸材料として買いためています。姉が近々参列予定の結婚式が2つあると聞き、その使い道にインスピレーションが湧きました。時々取り出してはうっとりと眺めていた銀糸の輝きが美しい毘沙門亀甲柄の袋帯で、慶事の場面で使えそうなサブバッグを作ってみました。


(完成品。サイズは、縦36x横31xマチ8cmです。)

この袋帯は、幅が31cmでした。オランダ線の銀のラインもデザインとして目立つ場所に残したいので、タレ先の方から本体のパーツを2枚取ります。(模様に向きがあるので、2枚に分けて底を繋ぎました。)

(銀と優しい寒色の組み合わせが素敵です。)

(帯裏の両端には麻の葉柄の織り模様があります。)

まず、タレ先の折り返しの部分の縫い目を解きます。1枚目は、模様を少しでも多く使いたいので界切り線の下の無地部分1cm(縫い代にします)を含めて縦43cmで裁断します。2枚目は柄の部分だけで43cmで裁断します。脇は解きません。



裏に返して、裏の1枚だけを脇から5cmで裁断します。表と裏の一部が繋がったままになります。この5cmの麻の葉模様のところが、マチになります。残った中央の無地部分は、持ち手とポケットを作るのに使います。


中の帯芯が思ったよりきれいでしっかりしていたので、外さずにそのまま使う事にしました。ただ、縫い合わせる時に厚みが邪魔になりそうなので、縫い代分の芯はカットしました。最初に裁断した1枚目の無地部分(界切り線より下)には元々芯は無かったのでそのままで、上だけ芯を2cmカットします。2枚目は、下を1cm、上を2cmカットです。


(上下の芯の縫い代分をカットしました。)

マチをカットした時に残った中央の布で、持ち手を作ります。幅を半分にカットして、4つ折りして両端に端ミシンをかけます。



(シワシワになっちゃったのは、何故?)

マチ付きでカットした本体2枚を中表に合わせて、底と両サイドを縫い代1cmで縫い、底の角を三角に整えてマチを8cmで縫います。縫い代を1cm残し、余分な布はカットします。


表布で袋が出来ました。

(畳まれているけど、袋状に出来ています。)

中袋を作ります。無地の木綿生地で、向きを気にしなくて良かったので、縦84x横41cmの1枚の布で簡単に。ポケットは帯の無地部分を使って一つだけ付けます。持ち手を作らなかった方の帯の裏の余り布で適当な大きさのポケットを作って、中袋の上の端から10cmのところに縫い付けます。


中袋の長辺を中表に半分に折って、サイドの片側に10cmほどの返し口を縫い残して両サイドを縫い代1cmで縫い合わせ、底の角を三角に整えて、8cmのマチを縫います。縫い代1mを残して、余分な布はカットします。


表の袋・持ち手・中袋を組み合わせます。

表の袋の袋口中央のポイントから左右に6cmのところに持ち手の内側が合うようにして、端を1cm出して仮留めします。裏返しになっている中袋の中に、表の袋を入れて、中表に合わせた状態にして2枚の袋口を合わせ、縫い代2cmで袋口をぐるりと1周縫います。

(持ち手が斜めにならないように、仮留めは必須。)

(袋口を、縫い合わせます。)


返し口から表に返して形を整え、返し口を閉じ、再び中袋を中に戻して、袋口を整えます。中袋が見えないように、表の袋口から2ミリ位控えてピンチで留めてクセをつけます。アイロンで押さえても良いです。

袋口から5mmのところにミシンをかけます。(強度を増す為に、1cm下くらいのところにもう1本かけても良かったと思います。)


完成です。

(銀のオランダ線がアクセントの表面。)

(オランダ線がない方が裏面のつもり。)

(マチに麻の葉模様が出たのが、お気に入りポイント。)

(大きなポケットも、使い良さそうです。)

持ち手がボコボコと波打ってしまっているのがちょっと申し訳ないのですが、今回は手作り品のご愛嬌として許して下さいませ、という言い訳を心の中でしつつ、早速姉にプレゼントしました。頼まれもしないのに勝手に作っているので、私の趣味の押し付けではあるのですが…。上品で大人しい色味の吉祥模様が、フォーマルなドレスにも着物にも違和感なく合うと思います。使ってもらえたら、嬉しいです。

Knitting

ミックス毛糸のひざ掛け

11/16/2024

 11月に入って朝晩は流石に少し肌寒く感じる事もあるようになり、また編み物がしたくなりました。久しぶりに行ったセリアの毛糸セクションには、今年も心惹かれる色や風合いの毛糸達が沢山ありました。手馴しの意味もあるので、あまり難しい物は避けて簡単なデザインの四角いひざ掛けを編む事にしました。


(暖色のひざ掛けがあると、冬が近い気分になります。))
  
今シーズン最初の編み物だったから、毛糸選びにも熱が入ります。ふわふわで軽いモヘアの糸が気に入って、FuFuという毛糸を選びました。使用したかぎ針は10号です。


でもね、夏の間編み物からすっかり遠のいていた者にとってはこのモヘアの毛足が曲者で、網進める上で編み目がわかりにくくてすごく苦労しました。そして数段前の間違いに気付く度に解いてはやり直すので、ふんわりしている筈のモヘアが結構な痛み様。悪戦苦闘の末にほぼ9玉使ってとりあえず完成したのが、こちら。最初に想像していた通りの軽さと暖かさで、実用的には満足なのですが、いかんせん自分でもビックリするくらい地味な仕上がりでして。(FuFuちゃんの名誉の為にちょっと付け加えると、ここに上げた写真より実物の方がもう少しピンクがかっていて優しい感じで艶のある良い色です。それでもやっぱり大人しい印象ではあります。)

(サイズは、85x85cm。)



後から周りに縁編みをするのではなく、両サイドに段によって3目か4目の長編みを編んで縁編みに見えるように最初から編んでいくやり方だったのですが、そこ(両サイド)を結構間違えたままで編み進んでしまい、数段単位で何度も編み直す羽目になってしまいました。簡単な編み方を選択した筈だったのに、なぜこんな事に…。あまりにも編み直しをした為悔しくて、別の毛糸で同じ編み方のひざ掛けをもう一枚編む事にしました。(転んでもただでは起きたくない、妙な負けず嫌い。)2作目ははっきりした色の物にしようと思い、暖色系のアクリル100%の中太の糸を選びました。使用したかぎ針は8号です。これもセリアの物で、名前はニュッセです。10玉弱使って、1作目より少し大きい長方形に作りました。


(サイズは、78x85cm。)

同じ色番で同じロットの毛糸を選んで買ったのに、途中の1玉だけ糸に白っぽい箇所があって、白いジグザグ模様が出来ています。私が意図した訳ではなく偶然の産物ですが、これはこれで面白かったなと思っています。


という次第で、今リビングのソファには同じ編み方でサイズ違いのひざ掛けが2枚置いてあります。巷では今年の紅葉は異常な程遅いと騒がれていますが、我が家の冬支度は確実に進んでいます。

Quilt

ミシンキルトで秋冬向けのマグラグ

11/07/2024

 100均をブラブラするのが趣味みたいな私が、セリアで一目惚れしたカットクロスを紹介します。この柄の色違いが4種類あったので、使い道を決めないままとりあえずお店にあった全種類を買ってきました。丁度季節的に寒くなってきてこの秋初めてドリアを作った時に、お皿とグラタン皿の間に敷くのに使っていたトライアングルのパッチワークで作ったマグラグが少々くたびれてきているのに気付いたので、新たにこのカットクロスを使って洗い替えを作る事にしました。


(文字通り、マグカップを置いたよ。)

(この4種類の他にもあれば、欲しいなあ。)

今回は取り急ぎ、私と旦那さんの2人分のマグラグを作りました。使ったのは紺色系と黄色系の2枚です。秋冬用らしいこっくりとした良い色だと思うのよ。

(今回はこの2色を使いました。)

広げて全体を見ると、こんな感じ。出来上がりのサイズを縦18cm x横23cmにしたいので、どの辺りの柄を使うか考えて、1cmの縫い代込みで縦20cmx横25cmにカットします。



中綿は、アメリカ時代に買ってまだ少し残っていた物です。片面がアイロン接着になっています。


表生地に合わせて裏生地も選んで、同じサイズにカットしました。


中綿は出来上がりサイズの縦18cmx横23cmにカットして、表生地にアイロン接着します。


表生地に3cm間隔で消えるチャコペンで格子の線を引き、キルトしました。パッチワークみたいな柄なので柄の切り替わりのところでキルトしようかなあとも思ったんだけど、やっぱり全体的に均等にステッチが入っている方が良いような気がして。



全体に格子状のキルトが入りました。


表生地と裏生地を中表に合わせて、返し口を10cm位残して中綿ギリギリのラインをぐるりと1周縫います。


縫い代をアイロンで折ってから、返し口からひっくり返して形を整えます。


返し口を閉じながら、周囲に端ミシンをかけます。完成です。


↓こんな感じでグラタン皿の敷物になります。


2人暮らしなのでとりあえず2枚作りましたが、娘達が帰省したりお客さんが来られたりする時の為に、もう何枚か作っておこうと思います。



《おまけ》

ブログを遡って探したら、トライアングルのパッチワークのマグラグは2019年に作った物でした。パッチワーク部分の布は紅葉の色だし周囲の葉っぱ柄も如何にも秋限定なので、使う期間が限られていたのか、5年前に作った布製品にしてはまだしっかりしていますね。でもやっぱり何度も洗っているから、適度に良い感じの使用感があります。最近は秋を感じる期間が短くなって来ているから、意識して使わないとあっという間に季節外れになっちゃいそうです。気をつけようっと。

(11月中は使えるかな。)

Baking

カップで食べるフルーツゼリーレアチーズケーキ

10/01/2024

 先日作ったアガーを使ったフルーツゼリーが見た目にもきれいでなかなか美味しかったので、次にレアチーズケーキの上に同じフルーツゼリーを乗せてみました。直径15cmのホール型で作って「上手く出来たらご近所にお裾分けでも。」と思っていましたが、ゼリー部分を切った時に大きめにカットしていたフルーツがポロポロこぼれ落ちてカット面が汚くなってしまったので、結局我が家の2人で全部食べ切りました。(ホールで作る時にはフルーツは小さめに切るべし、という学びはありました。)でも、お味は大満足。その後お客様を招く機会があったので、同じレシピで透明なカップに1人分ずつ分けて作ってお出ししました。喜んで頂けたと思います。


(ゼリーとチーズの2層がよく見えます。)

(以前作ったホール版。型から抜く前、桃がゴロゴロ。)

ホールで作った時にはフルーツ(ほぼ全面に桃+彩りにキウィを1個分)の量を欲張り過ぎて、型の高さよりもフルーツが飛び出してしまうくらいてんこ盛りにしてしまったので、冷蔵庫で冷やすために上にかけたラップがゼリーの表面に当たってしまって、ゼリーにラップの跡が残ってしまいました。皆さん、見た目を良くするなら、ゼリーの高さは型の高さよりも低く抑えるのが正解ですよ。


ではいよいよ、今回のカップフルーツレアチーズケーキの作り方を。


《材料》


・台


  プレーンビスケット  90g

   無塩バター      50g


・レアチーズケーキ生地


  クリームチーズ    200g

  グラニュー糖     60g

  プレーンヨーグルト  80g

  レモン汁       15g

  生クリーム      120g

  粉ゼラチン      15g

  水          100g


・フルーツゼリー部分


  フルーツ色々     適宜

  水          150g

  グラニュー糖     30g

  アガー         5g

  桃の缶詰のシロップ  大2  


《作り方》

 

①  ビスケットとバターをビニール袋に入れて、めん棒などでで叩きながら混ぜ合わせます。


(ビスケットが細かくなるまで、よく潰します。)

②  プラスチックのカップ9個に、①を等分に入れます。


③  底の平らなコップを使って、表面を平らにします。冷蔵庫で冷やしておきます。

(細長い形のビールグラスが、ジャストサイズでした。)

④  粉ゼラチンと水以外の材料をミキサーにかけてよく混ぜておいたところに、粉ゼラチンを水でふやかしてレンジでチンして溶かした物を入れて更によく混ぜます。


⑤  冷蔵庫でよく冷やしておいたビスケット台の上に、④の生地を等分して流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。(5〜6時間かかります。)


⑥  固まったレアチーズケーキの上に彩りよくフルーツを並べます。
  ゼラチンと違い、アガーを使えば生のパイナップルもキウィも固まるので安心です。


⑦  アガーとグラニュー糖をよく混ぜておき、それを水を入れておいた鍋に入れてよく溶かしてから火にかける。時々混ぜながら沸騰させて、沸騰してから2分ほどはそのまま煮続ける。
  粗熱が取れたら⑥に注いで、冷蔵庫でよく冷やして完成です。


今回はお客様が4人いらっしゃるので同時にお出しするデザートが6個欲しくて、同じ見た目の物を6個作りました。残りの3つは、材料用に買ったカットフルーツのパックの中に少量入っていたものも適当に振り分けて入れたので、フルーツの種類はバラバラです。ピンクグレープフルーツ1房だけとか、どうしようもないものね。右のトレー(お客様用)と左のトレー(残り物)で感じが違うのはそんな理由からです。そんな事を気にしないで、キウィだけの緑色の物とかピオーネだけの黒っぽい紫色の物とかそんな風な作り方をしてどれが良いかワイワイ選ぶっていうのも良いかも。超簡単なのに手が込んで見えるので、お料理に手一杯の人寄せの時のデザートにぴったりだと思いました。