Craft

イニシャル入りジュートバッグ

8/15/2025

 表面にご自分で素敵なデコパージュを施したジュートバッグを、お友達が見せてくれました。それに刺激されて、私も久しぶりにデコパージュしようかなと100均でジュートバッグを買って来たは良いけれど、肝心の素材になるペーパーナプキンがなかなか決まりません。せっかく買って来たバッグをいつまでも放っておくのも悔しいので、デコパージュをするのは一旦保留して、ジュート生地の粗い目を利用してクロスステッチでイニシャルを入れてオリジナルのバッグを作る事にしました。クロスステッチをするのも久しぶりです。


(夏ならではのバッグです。)

今回はダイソーで売られている中でも最小サイズのジュートバッグを使いました。お財布と携帯だけ入れて近所へお買い物に行く時に使う他に、部屋の中で小物入れに使ったり、ドライフラワーを入れて飾ったりするのに使ったりも出来そうなサイズ感です。ジュートバッグは色々なお店で色々なお値段の物が売られていますが、今回はお試しだし、最初からワンポイントの刺繍をする予定だったので生地目が歪んでいても(実際のところ、かなり斜めっていました。)あまり影響は無いと割り切って、お値段重視で選びました。何しろ100円ですもの。安っ!


(真四角に近い形のバッグです。)

イニシャル刺繍のデザインは、ピンタレストでいろいろ検索した中から気に入ったものを手作業で方眼のメモ帳に書き写して、それを元に刺繍しました。刺繍糸はセリアの物で、1束ずつ2色入りで100円でした。全て2本どりで刺しました。ジュートの目は均一ではないので、クロスステッチとして成り立つか心配しましたが、ほぼ想像通りに出来上がりました。

(想定より少し細長くなったけど、許容範囲内。)

ただ、仕上がってみたらこれだけではちょっと地味な気がしたので、自分で少しデザインを付け足しました。最初にイニシャルの配置を隅の方にし過ぎていて、イニシャルの右と下にはもうスペースが無かったので、上にだけリボンか王冠かお花か…と考えて、最終的にはこんなデザインにしました。

(今気が付いたけど、これ左右対称じゃないね。)

方眼用紙に新しいデザインを描いてみたらイニシャルとのバランスが悪かったので、実際はこれよりもイニシャルに対して上に2目と左に1目ずらして刺しましたが、それでもくっつき過ぎている印象だったのでもっとずらしても良かったのかもしれません。でも、そもそも足したデザインが左右対称になっていなかったって全て刺し終わってから気が付いちゃったりして、何だかいろいろ残念。でもまあパッと見た感じではデザイン的に破綻していないので、これはこれで良いか。ドンマイ!



(プラスした部分の有る無し。比べてみてどう?)

イメージ先行で始めたので、小さくて硬いバッグの底の端っこに刺繍をする(と言うか、糸処理をする)のがこんなに大変だなんて思ってもいませんでしたが、完成してしまえばそんな苦労もなんのその、イニシャル好きの私としてはかなりお気に入りの作品になりました。でもやっぱり、次にまた同じような作品を作るなら、刺繍はバッグの口元かせめて中央に配置する賢さは持ち合わせていたいと思っています。

(バッグの内側も、割とキレイよ。)

Sewing

夏の手拭い巾着

7/29/2025

 毎年夏の楽しみと言えば、100均の新作手拭いを見る事です。今年も素敵なデザインの物が沢山出ていて、気分は爆上がりです。今年の新作に私の好きなモリス風の花柄があったので、それを使って旅行時に小物の整理に便利そうな巾着を作りました。


(色も柄も私好み。この手拭いで既に3つ制作済み。)

材料は、これ。商品名は「手拭い風タオル」ですが、実際にはかなり織りの粗い木綿です。お洗濯をしても、すぐに乾きそうです。

(サイズは、約33cmx80cmと表示されています。)

《作り方》

⑴   短辺の三つ折りを解いて、アイロンをかける。

  去年までは長さが90cmだったと思ったのですが、この手拭いは長さが80cmでした。長さをフルに使う為に、面倒ですが短辺の三つ折りは解いてから使いました。長辺の三つ折りはそのままにして、サイドの縫い代の端の始末を省略しました。


⑵  持ち手用の布を裁断。

  短辺の長さx8cmを2枚カットする。残っている三つ折り部分も解いてアイロンをかけておく。

(カットしてから、両端の三つ折りを解きます。)

⑶  持ち手を作る。

  ⑵の幅を4つ折りして、両端に端ミシンをかける。


⑷  本体を縫う。

  長さを半分に折り、底になる輪を4cm上に折り返して、三つ折りの幅が縫い代になるように両サイドを縫う。この時、上から3.5cm縫って、ヒモの通し口になる2.5cmを縫わずに飛ばして、また下まで縫う。返し縫いを忘れずに。

(半分に折ってから、更に底を4cm折り上げます。)

⑸  持ち手を付ける。

①  袋口を、1cmと2.5cmの三つ折りにアイロンで癖付ける。袋口の上部表面の上部に2.5cm幅のヒモ通し口が出来ている事を確認。

② 中心から左右に5cmずつ離したところに持ち手の内側が合うように、持ち手を袋口に挟む。
  三つ折りの下の端に端ミシンをかける。


③  持ち手を上に折り上げて、三つ折りの上端に端ミシンをかける。


⑹   両サイドのヒモ通し口からヒモを通して、完成。


出来上がりのサイズは、本体のみで縦25cm横32cm。マチは8cmあります。ヒモをキュッと絞ったら、丁度良いバランスの巾着になりました。


底マチもしっかりあるけど、ペタンコにもなる設計です。


この巾着の作り方で一番気に入っている点は、手拭いの長辺の三つ折りをそのまま使っているところです。

(手抜きしたところ、分かるかな?)

気軽に作れて使いやすそうな形も大きさも気に入ったので、姉や姪っ子達にもプレゼントしたくて、色んな柄で作った中から好きな物を選んでもらいました。

(ピンクの色違いも、素敵な雰囲気。)

巾着にしないで四角いままでも、使えそうです。


(シマエナガ柄も可愛いくてお気に入りです。)

この作り方で作るのなら柄に上下の無い手拭いを使うのが良いのですが、そんな目で選んだ手拭いの買い置きは、まだ数種類あります。どの柄でも可愛く出来上がりそうなので、またこれから作るのが楽しみです。

(こんなのもあります。どれも可愛いよね。)

Sewing

刺繍生地で双子ポーチ

7/08/2025

 先日姉と一緒にブラリと立ち寄った雑貨屋さんに、手作り感溢れるとても素敵なポーチが沢山置いてありました。一つずつ全部違う凝った刺繍が施してあり縦横の大きさもそれぞれ違っているので、一点一点手に取ってどんな用途に使おうかと思いを巡らしたくなるような商品でした。そして2人で「わ〜、これ素敵〜。」「見て見て、こんなのもあるよ〜。」と、大いに盛り上がりました。その後また姉に会った時、「この間見たポーチみたいなのが作れそうな刺繍生地を見つけたから、あげる。(作りなさい?)」と、黒系と白系の刺繍生地のカットクロスをもらいました。お姉様ったら仕事が早い。今回はまず、白系の生地で作ってみました。


完成品は、こちら。


(見た目では、ファスナーの種類と色が違います。)

材料は、これです。金糸やスパンコールが散りばめられて、キラキラしています。


(上品な刺繍が気に入りました。)

23x24cmの生地だったので、縦12cm横23cmの布2枚に裁断して、一つのポーチに1枚ずつ使って、20cmファスナーを使うポーチを二つ作る事にしました。刺繍生地を両面に使うのは贅沢な気がしたので、片面にだけ使いました。


まず1つ目に作ったのが、こちら。本体表面に刺繍生地を使い、裏面はグレーのフェイクレザー、ファスナーは抹茶色を合わせました。内布には、薄いポリを使いました。


ポーチの作り方は、いつもと一緒。





返し口から表にひっくり返して一旦形を整える時に、角をしっかり出そうと思って内側から棒編みの編み棒で突いたら見事にズボッと穴が開いてしまい、慌ててボンドで補修しました。(いや、実は補修にはなってないんだけど。)この段階で、これは自分用になるって決定ですわ。


(正面から見ると、刺繍が豪華です。)

(裏面は、シンプル。)

1つ目でやらかした失敗を踏まえて、2つ目は慎重に作りました。本体裏面は茶色の合皮、ファスナーは赤で金色の玉付き、内布は紬のハギレを使いました。材料からして、1つ目より力が入ってるのがわかるわね。







内布の底なんて使い出してしまえば見えないんだけど、一応濃い茶色の糸に替えて返し口をミシンで閉じました。内布をポーチの中に戻して、完成です。

(完成。)

(裏面の表面には凹凸があり、より皮っぽいです。)

偶然にも表に出た刺繍の柄が全く同じという、おしゃれな双子ポーチが出来ました。ゴージャスな生地を余すところなく使い切れたのも、満足度が高いです。底の角に穴が開いちゃった方は私が使う事にして、2つ目に作った完璧な出来の方(そうでもない?)は、姉にプレゼントしようと思います。お揃い、嬉しいな。(因みに、姉67歳、妹63歳です。)

(出来上がりサイズは、縦10x横20cm位です。)

Sewing

新しい扇子と扇子入れ

6/17/2025

 先週、奈良の国立博物館で開催されている「超 国宝展」に行って来ました。あと数日で後期も閉幕というギリギリのタイミングになってしまいましたが、なんとか間に合って良かったです。今回の一番の注目展示物は、何と言っても法隆寺の観音菩薩立像。手足はあくまでも長く華奢で、スラリとした美しい立ち姿と蝋燭の炎を思わせるような後背の、なんと有り難く慈悲深い印象を観る者に与えてくれる事か。


博物館や美術館で展示を楽しんだ後は、ミュージアムショップを覗くのがいつものお楽しみです。今回も印象に残った仏像などの絵葉書を数枚購入したのですが、ここで一つ問題が。ショップで一目惚れした扇子があったのですが、これが前期にしか展示されていなかった薬師寺の吉祥天像の衣の模様からインスパイアされたデザインだという事で、今回私が行った後期の展示には無かったんですよね。でも私、心ときめいちゃったんですよ。実際に観ていない物にまつわる物を買う事に一瞬迷ったのですが、一期一会という事もあるしね。結局買っちゃいました。


(開くとこんな感じ。色もデザインも好みです。)

(この状態で買いました。)

扇子入れが付いていなかったので、作る事にしました。これから長く大事に使いたいからね。

去年娘の扇子入れを作った事があったので、それと同じ作り方で作りました。ただ、扇子の大きさが違うので、型紙は余裕を持った形で新しく作りました。

(扇子に合わせて型紙を作りました。)

型紙は出来上がりサイズです。型紙通りにキルト芯をカットし、表布になる和柄の布と裏布になる無地の布は、型紙の周囲に1cmの縫い代を付けてカットしました。出来上がり線とあき止まりの印を付けておくのを忘れずに。


表布にキルト芯をアイロンで接着。


表布と裏布を中表に合わせて、上部の曲線部分をあき止まりの印まで縫います。


縫ったところの縫い代を5mm程に切り揃えて、綺麗なカーブが出るように切り込みを入れます。


表布と裏布をそれぞれ縦半分に折りながら中表に合わせて、あき止まりのポイントでは特にしっかりと返し縫いをしながら、縫い合わせます。裏布に返し口をぬい残すのを忘れずに。



(返し口を縫い残してね。)

返し口の部分を含めて、縫い代をアイロンで割っておくと、後の作業が楽です。


返し口から表に返して、表布も裏布も角をしっかり出すなどして形を整えてから、一旦裏布を表布の中に納めてみます。


大丈夫そうなので、もう一度裏布を引っ張り出して、返し口をミシンで塞ぎます。


裏布を表布の中に戻して、あき止まりのポイントに2本どりの糸で2〜3回巻き縫してしっかりさせます。ここに一番力がかかるので、念の為。


アイロンで形を整えて、完成です。

(ピッタリサイズ。)

(出し入れもスムーズです。)


これで終わりでも良かったのですが、ちょっと寂しい気がしたので、刺繍糸でタッセルを作ってプラスする事にしました。

(アメリカで買った刺繍糸セットを初卸し。)

最初は裏布に合わせて青いタッセルにするつもりだったけど、セットの中のいろんな色を見ている内に気が変わって、赤紫のタッセルにしました。


刺繍糸をマチ針のケース(丁度いい大きさだったので)にクルクルと10回ほど巻いて、カット。輪の中心を別の糸でギュッと縛って両サイドを一方向に折り返して、折り返したところから5mmくらいのところから5mm幅位下方向にもう一本別の糸を巻き付けて、糸端を針に通して房の中に針を刺して抜けないようにします。タッセルの長さを適当な長さに切り揃えて、出来上がりです。タッセル作りの途中の写真は撮り損ねましたが、昔のブログにも書いているので、ご興味がありましたら探してみてください。文字で書こうとすると説明が難しいですが、やってみれば単純な作業です。


出来上がったタッセルは、あき止まりのポイントに縫い留めました。バッグの中に入れたら、グチャっとなっちゃうかしら?でも、これがあった方がちょっとお洒落に見える気がします。とりあえず、満足満足。

(いい感じに仕上がったと思います。)

(チケットとお土産に買った絵葉書です。)