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冬の終わりのショルダーバッグ

3/10/2025

昨シーズンのうちに姪っ子のSちゃんから託されていたグレーのフェイクファーがあったのですが、やっと最近「この冬が終わる前に、あのフェイクファーでショルダーバッグを作って。」と注文が入りました。以前作った、バック口をマグネットで留める形のショルダーバッグをずっと愛用してくれていたそうですが、今度は同じ位の大きさでファスナーで完全に閉まる形にして欲しいというご要望です。何でも入る大き目ショルダーが気に入ってくれていると、嬉しい事を言ってくれる可愛い姪っ子ちゃん。ストラップは自分の物を付けるから、バッグ本体にDカンだけ付けておいてくれれば良いとの事。作る側にとって、こういう具体的な注文が一番ありがたいのよ。おばさんが、張り切って作ってしんぜよう。

(完成品をSちゃんにお届け。)

表生地は先に預かっていたファーだとして内布はどうしようかと悩んでいたところ、ユザワヤで楽譜柄のカットクロスを見つけました。Sちゃんは大学で音楽(ピアノ)を専攻していたので、これならファスナーを開けて中を覗くたびに気分が上がるんじゃないかと思って、内布はこのピンクの楽譜柄に決めました。

(預かっていたファー。)

バッグの仕様としては、ファスナー付きのポケットが欲しいとの事でした。楽譜柄の布だけでは足りなかったので、ポケットには手持ちのピンクの無地のダンガリーを使いました。型紙は私のオリジナルですが、作っていくうちに色々変更したりしたので正確なところが分からなくなってしまったので、今回型紙は省略します。バッグ口に使ったファスナーは30cm、ファスナーポケットに使ったファスナーは20cm、バッグの出来上がり寸法は、横が約30cm、縦が約35cm、マチが約8cmです。

まずは、ファスナーポケットを作っていくよ。

(ファスナー窓の周囲を四角に縫って、中央をカット。)

(スリットからポケット布を裏側に出して、アイロン。)

(裏からファスナーを当てて、周囲を縫い留め。)

(裏ね。ポケット布を半分に折り返して、待ち針。)

(ポケット布のサイドと上辺を縫う。)

(ファスナーポケットの出来上がり。)

(ファスナーポケット付き内布の全容。)

もう片方には、出し入れが簡単な普通のポケットも付けました。

(普通のポケットは中央に仕切りを入れました。)

ファーは一年近く折られたままだったので、折り跡が強く残っていましたが、時間が経てば目立たなくなると思います。

(本体表生地も内布と同じ大きさで2枚カット。)

ここまで出来れば、あとはいつものファスナーポーチを作るのと同じ要領です。


あ、Dカンを付けたタブを挟むのをお忘れなく。

(合皮のテープにDカンを通してタブを作る。)

(ファスナーから2cm位下にタブを挟んで脇縫い。)

(底マチを縫う。)

(内布の底に返し口を残して、縫う。)

(表に返して、返し口を縫い閉じる。)

内布を表布本体の中に戻して、形を整えたら、出来上がりです。


バッグの口がファスナーでしっかり閉じるので、(そんな事しないとは思うけど)多少振り回しても荷物が飛び出す事は無いはずです。どうぞアクティブにお使い下さいませ。バッグを渡せたのは、2月22日。ギリ、暖かくなる前に渡せて良かった〜。

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